結論|最初に決めるのは「誰にでも売れそうな人」ではなく、今いちばん購入理由が強い人
Makuakeのターゲットを決めるとき、「30〜50代男性」「アウトドア好き」「新しいもの好き」のように属性から広く置きたくなります。
ただ、同じ年齢・趣味でも、今困っていること、すでに使っている商品、欲しい理由は違います。
すでに代替手段を使っている、困りごとが繰り返し起きている、商品の違いを短い説明で理解できる。その条件が重なる層を最初の主役にします。
Makuake公式は、Makuakeを新商品の市場検証や初期ファン獲得の場として紹介しています。また、実際の購買データを得ることで、アンケート上の意向ではなく「本当に欲しい人」を確認できると説明しています。
だから公開前のターゲット設定でも、市場全体を一人のペルソナにするのではなく、最初に購入判断まで進みやすい顧客層を仮説として決め、公開後の実購買で検証すると考えます。
Makuake公式:
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1|最初に見るのは、年齢より「今すでに何をしているか」
最初の顧客層を決めるとき、最も強い手掛かりの一つが現在行動です。
公開されているMakuakeの応援コメントでも、「良い車載ホルダーをずっと探していた」「思う財布がなくて探していた」「立って作業できるものを探していた」といった、すでに解決策を探していた人の発話が繰り返し確認できます。
この人たちは、問題そのものを一から説明しなくても、商品の違いを比較する準備ができています。
- すでに代替品を使っている:今の商品で残っている不満が分かる。
- 探している・比較している:解決策カテゴリをすでに理解している。
- 特定場面で繰り返し困る:必要性を思い出す頻度が高い。
- 購入を先送りしている:既存商品では決め手が足りない理由がある。
つまり、「誰が欲しそうか」ではなく、誰がすでに何かをしていて、それでも解決していないかを見ます。
2|困りごとは、強さより「商品と直結しているか」を見る
困りごとが強ければ、必ず最初の顧客になるわけではありません。
たとえば「防災が不安」という大きな不安があっても、その商品が日常のどの場面を変えるのか理解できなければ、応援購入判断までは進みにくくなります。
一方、「車内でスマホを見失う」「今の財布ではAirTagを入れられない」のように、商品機能と困りごとが一対一でつながる人は、商品の意味を短い説明で理解できます。
「この商品がなくて、今どんな場面で何をしている人か」を一文で書きます。商品名を入れないと説明できない場合は、困りごとではなく商品側からターゲットを作っている可能性があります。
3|「新しいもの好き」を商品ごとのターゲットに置き換えない
Makuake公式は、Makuakeのサポーターについて、新しいものへの関心や、こだわりのある商品を応援したい層が多いと説明しています。
ただし、これはMakuake全体の傾向です。
車載用品、財布、寝具、食品、調理器具では、最初に応援購入する理由は違います。
Makuakeという場所の傾向と、その商品で最初に動く顧客層は別に決めます。
「新しいもの好きだから応援購入する」だけではなく、なぜその新しさが今の生活で必要なのかまで商品ごとに確定します。
Makuake公式:
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4|最初の顧客層は「商品の違いが今の判断基準につながる人」を選ぶ
同じ商品でも、顧客層によって商品の違いを理解するまでに必要な説明は変わります。
今使っている商品に具体的不満があり、すでに比較基準を持っている人なら、新しい違いが今の判断基準へつながりやすくなります。
逆に、そのカテゴリを使ったことがない人には、問題、カテゴリの必要性、使い方、比較基準まで順に理解してもらう必要があります。説明量の少なさを理由に顧客層を選ぶのではなく、現在の認識と商品の違いが近い結果として、必要な説明も少なくなると考えます。
| 顧客の状態 | ページで必要な説明 |
|---|---|
| 今の代替品に不満がある | 何が違い、その不満がどう変わるか |
| カテゴリは知っているが比較基準が曖昧 | 何を見て選べば結果が変わるか |
| カテゴリ自体を知らない | なぜ必要か、何をする商品かから説明する |
最初の応援購入を作る段階では、最も大きい市場から入る必要はありません。商品の違いを最短で理解できる層から始めると、ページの判断軸を一つにしやすくなります。
5|複数用途があっても、最初の使用場面は一つにする
一つの商品に、家族用、仕事用、アウトドア、防災、旅行など複数の用途があることがあります。
全部を同じ強さで並べると、ページの冒頭で「結局、誰のための商品か」が決まりません。
最初の顧客層を決めるときは、次の順に比べます。
- 今の困りごとが具体的か:使用場面と不便を一文で言える。
- 商品の違いが直結するか:主機能がその不便を直接変える。
- 既存行動があるか:代替品使用、検索、比較などがすでに起きている。
- 証拠を見せやすいか:写真、実演、数値で違いを確認できる。
この4つが最も揃う使用場面を、最初のページの主役にします。
他用途は削除するのではなく、主役の価値を理解した後に「こんな場面でも使える」と追加します。
ターゲットを広げすぎると、ページで何を判断すればいいかが散る
最初から複数の顧客層を同じ強さで狙うと、人数だけでなく、ページ内で扱う判断も増えます。
| 広げたもの | ページで増えるもの |
|---|---|
| 顧客層 | それぞれが必要とする購入理由 |
| 使用場面 | 見せる問題・動作・結果 |
| 購入理由 | 比較基準と必要な証拠 |
| 比較基準 | 写真・コピー・数値で説明する判断 |
すると、FVでは誰の何を約束するのか、本文では何を比較するのか、写真ではどの使用場面を見せるのかが一つに決まりません。
最初に動く顧客層を一つ決め、問題・比較基準・証拠・写真を同じ購入判断へ揃えるためです。
だからターゲット設定は、ページ制作の前に付けるプロフィールではありません。ページ全体で何を判断してもらうかを決める上流工程です。
6|「最初に応援購入する人」と「一般販売で広げる人」を同じにしなくていい
Makuakeで最初に応援購入した人が、そのまま一般販売でも最大市場になるとは限りません。
Makuake公式も、先行販売を市場検証と初期ファン獲得の場として位置づけています。
公開前は、最初に動く顧客層を仮説として決めます。公開後は、実際に誰が応援購入し、どのリターンが選ばれ、どんなコメントが集まったかを見ます。
そこで得た実購買データを、一般販売でターゲットを広げる判断に使います。
最初に購入理由が強い人へ届け、その実購買から次に広げる顧客層を判断します。
公開前は、この5項目で最初の顧客層を決める
| 確認項目 | 決めること |
|---|---|
| 1. 現在行動 | 今すでに何を使い、何を探し、何を比較しているか |
| 2. 使用場面 | どこで、何をしているときに困りごとが起きるか |
| 3. 未解決点 | 今の代替品で何が残っているか |
| 4. 理解の速さ | 商品の違いをどの程度の説明で理解できるか |
| 5. 証拠との接続 | その違いを写真・実演・数値で自己確認できるか |
公開初期に、今の生活と商品の違いが最も短くつながる顧客層を一つ決めます。
Makuake向きの商品かどうか自体を確認する場合は、Makuakeに向いている商品か?ページ制作前に確認する12項目をご覧ください。