初月売上だけでは「需要がない」のか「売り方が合っていない」のか分からない

Makuake終了後の一般販売では、販売場所も、比較相手も、価格の見え方も変わります。Makuake自身も、一般販売へ進んだ事業者から、ECモール運用の費用・人的コストや継続販売に苦戦する声があることを公表しています。

そのため、Makuakeの応援購入総額と一般販売初月の月商だけを比べても、次に何を直すべきかは分かりません。初月は、売上を「アクセス数・CVR・客単価・利益」の4つに分けます。

1|アクセス数を見る:商品ページまで人が来ているか

商品ページへのアクセスが少ないなら、ページの中身を直す前に、検索露出、広告、モール内導線、既存顧客への告知など入口側を確認します。

売上が少ないからといって、最初から「商品ページが悪い」とは限りません。そもそも十分に見られていなければ、購入される機会自体が少ないからです。

比較するもの前週・前月、広告開始前後、自社の近い商品、流入元別のアクセス数。絶対値だけでなく「どこから来る人が増減したか」を見ます。

2|CVRを見る:見られた後に購入まで進んでいるか

アクセスがあるのに購入件数が伸びないなら、商品ページや販売条件を確認します。Makuakeで使ったページを短くしただけ、達成実績を追加しただけでは、一般販売で他商品と比較している人に「なぜ今これを選ぶのか」が届かない場合があります。

ここで必要なのは「CVRは○%なら合格」という一律の基準ではありません。商品単価、カテゴリ、流入元、セール期間でCVRは変わるからです。自社の過去値や流入元別の差を見て、どこで購入率が落ちているかを確認します。

比較するもの自然検索と広告、指名と非指名、通常時とイベント時、改修前後。同じ条件に近い数字を並べると、ページ側の変化を読みやすくなります。

3|客単価を見る:Makuakeと一般販売で売れ方が変わっていないか

Makuakeでは、セット、超早割・早割、限定リターンなどが売上構成に影響します。一般販売で単品中心になれば、購入件数が同じでも売上は小さくなります。

この差を見ずに「Makuake後は需要が落ちた」と判断すると、原因を取り違えます。単品とセットの構成、まとめ買い、関連商品の同時購入まで確認します。

比較するもの平均注文単価だけでなく、単品比率・セット比率・一注文あたり点数。売上の減少が「買う人の減少」なのか「一回の購入額の減少」なのかを分けます。

4|利益を見る:その売上を作るためにいくら使ったか

一般販売では、広告費、販売手数料、ポイント、クーポン、送料などが利益に影響します。初月に売上が立っていても、獲得コストが高すぎれば、そのまま広告を増やすほど利益が残りにくくなります。

逆に、CVRが安定し、獲得コストにも余裕があるなら、広告や露出を増やす余地があります。売上を増やす前に「同じ売り方を増やしても利益が残るか」を確認します。

4つをこの順で見ると、次に触る場所が分かる

初月の状態次に確認する場所
アクセスが少ない検索露出・広告・モール内導線など集客
アクセスはあるがCVRが低い商品ページ・価格・送料・レビュー・販売条件
購入件数は悪くないが売上が小さい客単価・セット構成・同時購入
売上は出ているが利益が残らない広告費・手数料・ポイント・クーポン・送料

初月にやることは、売上を合否判定することではありません。次に触るのが集客なのか、商品ページなのか、販売条件なのかを分けることです。ここが分かれば、翌月の改善を一つに絞れます。

Makuakeの応援購入総額を、そのまま一般販売初月の目標にしない

Makuakeと一般販売では、販売期間、流入元、限定性、価格設計、購入する理由が同じではありません。Makuakeでの成功額は重要な実績ですが、その金額をそのまま一般販売の月商基準にすると、違う条件を比較することになります。

まず一般販売初月の4指標を残す。翌月以降、同じ条件に近い数字と比較する。そうすると、Makuake後の商品が「売れた・売れない」ではなく、「どこを改善すると伸びるか」で見られるようになります。

Makuake後の一般販売
Makuakeで売れた理由を、一般販売で選ばれる理由へつなぎ直す。
販路・価格・商品ページ・集客のどこから手を付けるべきかを整理し、一般販売へ移行します。
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