月商300万円でも利益が出るとは限らない。売上規模ではなく「1件売れるたびに何円残るか」を見る
楽天公式は、ECでは商品原価以外にもモール手数料、決済、送料、梱包、広告等が発生し、売上が立っていても利益がほとんど残らない状態が起こり得ると説明しています。
月商300万円は売上規模を示す数字であって、利益率を保証する数字ではありません。同じ300万円でも、粗利・送料・販促費の構造で残る額は大きく変わります。
1|粗利率が低い商品を大量に売っている
販売価格3,000円でも原価が2,100円なら、粗利は900円です。ここから送料・モール費用・販促費を払えば、注文が増えるほど忙しくても利益は小さいままです。
2|低単価商品で送料比率が高い
1件あたり600円の送料は、10,000円商品では6%ですが、2,000円商品では30%です。同じ送料無料施策でも、商品単価で利益への影響は変わります。
3|セール・クーポン・ポイントで実売価格が下がっている
定価で粗利計算しても、実際にはセールやクーポンで低い価格で売っていれば利益率は下がります。楽天公式も、過度な割引は売上数量を伸ばしても1点あたり粗利を減らすと説明しています。
4|広告費を売上全体でしか見ていない
店舗ROASが良く見えても、低粗利商品へ広告が集中していれば利益が残らない場合があります。商品別に広告費と1件あたり残額を見ます。
ROASだけでなく、広告経由1注文から原価・送料・モール費用・広告費を引いて残るか確認する。
5|モール費用を月末にまとめて見ている
楽天市場では、月額出店料だけでなく、システム利用料、楽天ペイ、楽天ポイント原資など複数の費用があります。商品価格を決める時点で一定の費用構造を見込んでおかないと、売上後に想定より利益が薄くなります。
6|売上拡大のために在庫を増やし、現金も同時に減っている
月商300万円へ伸びる過程で在庫量を増やすと、次の売上を作るための仕入れ支払いも増えます。利益が出ているかと、口座に現金が残るかは別に確認します。
7|利益改善を「広告を削る」だけで終わらせている
広告費を減らせば費用は下がりますが、広告が主力商品のアクセスを支えていた場合、売上と粗利も下がります。
広告を削る前に、粗利・送料・値引き・モール費用のどこが大きいかを分けます。
月商300万円で確認する5つの数字
- 商品別の実売価格と原価
- 1注文あたり送料・梱包
- モール費用・決済・ポイント等
- 商品別の広告費・販促費
- 1注文あたり残額と月間販売件数
300万円という売上目標を達成した後は、売上をさらに増やす前に、売れた1件ごとに利益が増える構造になっているかを確認します。