結論|リターン数ではなく、「何を選ぶか」の判断数を先に減らす
Makuakeでは、早割、通常価格、2個セット、3個セット、限定仕様など、複数のリターンを設定できます。
だからといって、考えられる組み合わせを全部並べる必要はありません。
Makuake公式は複数リターンについて5〜10個を推奨し、別の記事でも多くても10個以内を目安にしています。ページ上では価格が安い順に表示されます。
サポーターが、何を基準に1つを選ぶのか。
その違いが説明できない選択肢は、増やさない方が選びやすくなります。
「商品を応援購入する理由」と「その中でどのリターンを選ぶ理由」は別です。
この記事では、主力リターン → 単品・セット → 早割数量 → 価格差 → 全体数の順で整理します。
STEP1|最初に「いちばん選んでほしい1つ」を決める
最初から超早割、早割、通常、2個セット、3個セットを並べて考えると、それぞれの価格を調整する作業になります。
先に決めたいのは、商品を1つ応援購入する人に、基準として選んでほしいリターンです。
何が届くか/1人で何個使うか/一般販売後と何が違うか/お届け時期/この価格でも選ぶ理由。
一般販売予定価格との関係は、リターンを増やす前に決めます。ここが曖昧なまま早割を作ると、割引率の数字だけが先に増えます。
一般販売価格から逆算する考え方は、Makuakeの価格設定|一般販売価格からリターン価格を逆算する5つの確認点で詳しく整理しています。
STEP2|セットは、複数個を一度に選ぶ理由があるときに増やす
2個セット、3個セットを置けば、平均応援購入単価を上げられる可能性があります。Makuake公式も、2個・3個セットを用意して割引率を調整する方法を紹介しています。
ただし、単に単価を上げるためだけにセットを増やすと、サポーターには「なぜ複数個を一度に選ぶのか」が残ります。自宅と職場、家族で使う、洗い替え、ギフト、まとめ買いの価格メリットなど、複数個をまとめて選ぶ理由を先に確認します。
Makuakeでは、複数のリターンをまとめて1回で応援購入することはできません。複数個を一度に選んでもらいたい場合、セットリターンを用意すること自体に操作上の意味があります。
Makuake公式|複数のリターンをまとめて応援購入したい
STEP3|早割を使うなら、数量は初日に必要な人数から決める
早割は必須ではありません。使う場合は、割引率だけで決めると数量との関係が切れます。
初日に30人の応援購入を見込み、最安の早割が10個しかなければ、残りの人は公開直後から次の価格を判断します。逆に、最安枠を必要以上に多くすると、次の価格へ移る時期が遅くなります。
初日に何人が、どの価格帯を選ぶ想定なのか。
人数と応援購入額を同じ表で決めます。
早割を使う場合は、初日の必要人数から数量を逆算し、最安枠が売り切れた後の次価格まで一緒に確認します。
初日の必要人数を出す方法は、Makuake公開初日の目標はどう決める?応援購入人数から事前準備を逆算する5ステップで整理しています。
STEP4|価格差は「割引率」だけでなく、次のリターンへ移ったときの支払額で確認する
超早割20%OFF、早割15%OFF、通常10%OFF。割引率だけを見ると、きれいな段階に見えます。
しかしサポーターが実際に見るのは、売り切れた前の価格と、今選べる価格の差額です。
同じ5ポイント差でも、商品の価格帯によって支払額の増え方は変わります。早割が切り替わった瞬間に「今からだと高い」と感じるほど差が開くと、次のリターンへ自然に移らないことがあります。
一般販売予定価格との関係 → 主力リターンの価格 → 早割から主力へ移る差額 → セットにしたときの1個あたり価格。
ここでは「何%が正解」と固定しません。Makuake公式も、限定数量と割引率のバランスを取り、一般発売時の販売価格などを踏まえて検討するよう案内しています。
STEP5|最後に必要なリターンだけを残し、10個以内を目安に整理する
Makuake公式は複数リターンを5〜10個推奨していますが、これは「最低5個を作る」という意味ではありません。商品の選び方に必要なリターンだけを残し、増やす場合も10個以内を一つの目安として整理します。
主力、早割、セット、限定仕様などを並べたあと、商品を応援購入する理由は同じでも、そのリターンを選ぶ理由が説明できるかを確認します。早割なら「早く決める代わりに限定価格で選べる」、セットなら「複数個を一度に使う・贈る」といった違いです。
届く商品・体験が本当に違う。
1個・2個・3個で実際の使用場面が変わる。
早く決める人に限定数量のメリットがある。
自分用・家族用・法人用など、別の購入理由がある。
逆に、上のどれにも当てはまらず、そのリターンを選ぶ理由を説明できないなら削る候補です。
リターン枠を増やすほど選択肢は増えますが、違いが小さい選択肢まで増えると比較負荷も増えます。
公開前に、リターン表を1枚で見て選べるか確認する
リターンを個別に作っていると、1つずつは分かりやすくても、一覧にしたときの違いが分からなくなることがあります。
公開前に、少なくとも次の項目を横並びにします。
Makuakeでは、公開後のリターン内容は原則として変更・取消できません。追加ややむを得ない修正がある場合も担当キュレーターへの相談が必要です。
つまり、公開前のリターン表は「価格表」ではなく、サポーターが自分に合う1つを選べるかを確認する表として使います。
Makuake公式|プロジェクト公開後、リターン内容の変更は可能ですか?
結論|主力の1つを決めてから、選ぶ理由が違うリターンだけを足す
Makuakeのリターン設計は、早割率、限定数、セット数を別々に最適化する作業ではありません。
主力リターン → 単品・セット → 早割数量 → 価格差 → 全体数。
この順で決めると、商品の応援購入理由を増やさずに、追加するリターンごとの「誰が、なぜこの選択肢を選ぶのか」だけを分けられます。
サポーターが比較する選択肢を増やすのではなく、自分に合う1つを選びやすくするためにリターンを分ける。それが、種類・数量・価格差を同じ方向へ揃える基準になります。