結論|通知登録数は「応援購入の予約数」ではない
Makuakeの「もうすぐ開始」で「通知を受け取る」を押した人は、そのプロジェクトに関心を持った人です。
ただし、Makuake公式ヘルプでは、公開前のリターンの応援購入・予約は受け付けていないと明記されています。
さらに「もうすぐ開始」で公開されるのは、キービジュアル、プロジェクトタイトル、ストーリーを表す3つのポイントです。価格・リターンを含むページ全体は、開始予定日時を迎えてから公開されます。
「公開後の価格・リターン・証拠まで確認して、その場で応援購入する」ことまでは確定していません。
したがって、通知登録者数をそのまま初日の応援購入人数へ置き換えるのではなく、登録時の期待と、公開後の購入判断の間に何が増えるかを確認します。
なぜ通知登録後にもう一度判断が起きるのか
公開前の「もうすぐ開始」で見た段階では、商品に興味を持つための情報はあります。
しかし、応援購入を決めるときには、さらに価格、早割、セット内容、数量、仕様、配送予定、リスク、商品価値を裏づける写真や数値などを確認します。
この二つを同じ行動として扱うと、「通知登録は多かったのに、なぜ買われないのか」が分からなくなります。
榊原美歩氏の実行記録では、公式LINE登録約340人に対して「もうすぐ開始」の事前登録が700人以上まで増え、初日の応援購入者は約200人でした。本人も、この大きな差を「もうすぐ開始」が注目された影響ではないかと振り返っています。
700人以上の通知登録は強い関心の証拠ですが、同時に通知登録者数と初日の応援購入人数が同じではないことも分かります。
榊原美歩|「もうすぐ開始」700人超、初日約200人の実行記録
確認点1|「もうすぐ開始」で興味を持った使用場面が、公開ページの冒頭にも残っているか
通知登録した理由が「旅行で荷物を減らせそう」「家事の時間を短くできそう」「今まで置けなかった場所で使えそう」だったとします。
ところが公開ページを開くと、企業紹介や開発背景から始まり、その使用場面がなかなか見つからない。
この状態では、登録者は公開日にもう一度「自分に必要な商品なのか」を探し直します。
誰向けか/どの場面で使うか/何が変わるか。
「もうすぐ開始」で興味を持った理由を、公開ページの冒頭で直ちに確認できるようにします。
確認点2|公開後に初めて分かる価格・リターンが、登録時の期待を壊していないか
「もうすぐ開始」では、公開後のリターンを予約できません。
そのため、通知登録時には魅力的に見えていても、公開後に価格やセット内容を見て「この金額なら今回はやめよう」と判断することがあります。
本澤杏祐氏は、Makuakeで商品内容には自信があったにもかかわらず、利用者層に対して価格帯が合っていなかったと振り返り、次回は価格とプラン内容、ページ構成を組み直しています。
本澤杏祐|商品価値だけでなく、Makuake利用者との価格帯の適合を見直した記録
※「もうすぐ開始」の通知登録者を直接追跡した事例ではなく、公開後の価格判断が結果を分けたMakuake実行経験として参照しています。
通知登録が多い場合ほど、価格を下げればよいという意味ではありません。登録時に感じた価値と、公開後に求める金額が釣り合っているかを確認します。
確認点3|公開後に増えた不安を、写真・数値・仕様・条件から解消できるか
開始前は「便利そう」「新しそう」で通知登録できます。
しかし応援購入では、配送時期、サイズ、耐久性、使い方、自分の環境で使えるか、商品説明どおりの結果が期待できるかまで確認します。
開始前には質問を受け付けておらず、実行者へ問い合わせできるのは公開後です。つまり、公開前に残った不明点は、公開ページ側で解消する必要があります。
使うと何が変わるのかを、実演や使用写真で確認できるか。
サイズ・重量・素材・対応条件など、自分に使えるかを確認できるか。
従来方法や近い商品との違いを、同じ基準で確認できるか。
配送時期、数量、注意事項など、応援購入後の条件を理解できるか。
「もうすぐ開始」で強く期待させた内容ほど、公開後にはその意味を裏づける情報が必要です。
確認点4|通知が来る時点と、実際に応援購入できる時点の間を空白にしない
Makuake公式ヘルプでは、「もうすぐ開始」の通知メールはプロジェクト開始予定日の前日に送られます。登録時には開始予定日時も確認できます。
一方、前日にメールを見ても、公開まで時間が空けば、そのまま忘れる人もいます。登録タイミングによっては、前日メール自体が届かない場合もあります。
そのため、公開初日の告知が重要な案件では、「もうすぐ開始」だけに任せず、自社SNSやLINEなど、すでに持っている接点から公開時刻を知らせる準備も確認します。
minamiji hideya氏も、数日前に一度知らせるだけでは忘れられると考え、半月ほど前からSNSで段階的に情報を出し、前日・開始直後には個別連絡まで行っています。SNSで200以上の反応があった一方、購入に至らなかった人からは「自分のライフスタイルに合わない理由」も聞けたと振り返っています。
確認点5|早割の数量が、通知登録者の期待人数に対して少なすぎないか
通知登録した人の中には、「公開したら早割で買いたい」と考えている人もいます。
ところが、通知登録者が数百人いて、最安の早割が10個しかない場合、公開直後にページへ来た通知登録者のうち最安枠に間に合わなかった人は、次の価格で応援購入するかを判断することになります。
それ自体が悪いわけではありませんが、事前に「早く登録するメリット」を強く伝えた場合、その期待と実際に選べる数量が大きくずれると「今買う理由」ではなく「逃した損」に変わります。
早割数量は、通知登録者数だけで決めず、既存顧客・LINE・自社SNSを含む初日の見込み人数、主力リターン、供給可能数を合わせて決めます。
武田康平|初日に買う見込み人数から早割数量を考える実行経験
※「もうすぐ開始」の通知登録者を直接追跡した事例ではなく、事前告知・初日見込み人数と早割数量の関係を扱ったMakuake実行経験として参照しています。
通知登録数が増えたときは、数字をこの3段階に分ける
この3つを別指標として見れば、「通知登録が多かったから初日も売れるはず」という期待だけで準備を終えずに済みます。なお、今回確認した公開情報だけでは、同じ通知登録者がページを閲覧し、そのまま応援購入したかを個人単位で直接追えるとは確認できません。
結論|「もうすぐ開始」は購入予約ではなく、公開後の判断へ連れてくる入口として使う
「もうすぐ開始」は、公開前に商品を知ってもらい、開始を見逃さないようにするための有効な機能です。
ただし、通知登録者数は応援購入の予約数ではありません。
公開後には、価格、リターン、仕様、条件、証拠まで含めた新しい判断が始まります。
使用場面/価格・リターン/証拠/公開タイミング/早割数量。 この5点で、登録時の期待と公開後の条件に食い違いがないか確認することで、通知登録を「人数を集めて終わり」にせず、公開日の応援購入判断へつなげます。
Makuake公式の「もうすぐ開始」ヘルプ・機能資料に加え、通知登録、LINE、SNS、事前集客、価格、早割、公開初日の応援購入を実際に経験した実行者・経験者の公開発話を確認しました。代表例は以下です。
Makuake公式|「もうすぐ開始」とは
マクアケ|「もうすぐ開始」提供開始
榊原美歩|通知登録700人超と初日約200人の実行記録
本澤杏祐|価格・対象者・ページ構成を見直した比較記録
minamiji hideya|SNS反応と実際の応援購入を分けて見た経験
武田康平|初日の見込み人数と早割数量