Makuakeで原稿支給と構成から任せる制作は、ここが違う
この記事では、文章・見出し・掲載順まで依頼側でほぼ確定し、制作側が主に見せ方を整える依頼を「原稿支給」、商品資料や文章案をもとに、誰へ何をどの順番で伝えるかから制作側が組み立てる依頼を「構成から」と呼びます。
どちらが上位という話ではありません。すでに決まっている内容まで外注すると費用と確認工程が増え、まだ決まっていない内容をデザイン工程へ渡すと手戻りが増えます。自社ですでに決めている内容と、依頼する作業を合わせることが先です。
「原稿がある」だけでは、デザインだけ任せられる状態とは限らない
外注範囲を迷いやすいのは、「原稿あり」という言葉の中に、かなり違う準備状態が混ざるからです。
メーカー資料や営業資料を、日本語の文章としてまとめた段階。何を先に伝えるかはまだ決まっていません。
一通り読める原稿はありますが、どの説明を残し、どの順番で読ませるかは調整できます。
冒頭、特徴、比較、リターンなどの掲載順が決まり、制作側は主に表現と視認性を整えます。
誰に何を理解してもらい、どの写真・数値・資料で確かめてもらうかまで固定されています。
その原稿で、誰に何をどの順番で伝え、何で確かめてもらうかまで決まっているか。ここまで決まっていれば原稿支給、まだ動くなら構成から任せる余地があります。
公開されているMakuake制作案件でも、依頼範囲は分かれている
公開されている制作募集を見ると、実行者側の準備状態は一様ではありません。構成・本文・仮組みまで準備し、既存原稿をもとにデザインを求める案件があります。基本構成を固定したうえで、文章だけを読みやすく整える募集もあります。
一方で、写真や動画などの素材は用意しつつ、企画・構成・キャッチコピー・本文までまとめて依頼する案件もあります。つまり市場でも、「原稿支給」と「構成から」は制作会社の呼び方だけの違いではなく、実行者側がどこまで決め終えているかによって、実際に依頼範囲が分かれています。
原稿支給が向くのは、伝える相手・内容・順番まで社内で決まっているとき
原稿支給で進めるなら、制作会社へ渡す前に次の内容へ社内で同じ答えが出るかを確認します。
年代・性別だけでなく、どんな場面で今の代替品に不満があり、この商品の違いが大きく効く人か。
機能を全部並べる前に、他の商品と比べたとき、最初に見てほしい違いが一つに決まっているか。
先行販売で選ぶ理由と、価格・リターンの意味が同じ説明につながっているか。
主要な説明ごとに、写真、実演、数値、検査結果、仕様などの確認材料が決まっているか。
特徴を並べるだけでなく、冒頭からリターン選択まで、前の説明へ戻らず必要な情報を順に読めるか。
価格、数量、納期、仕様、認証・検査の範囲など、コピーやデザイン側で動かせない条件が共有されているか。
この答えが揃っているなら、構成を作り直すより、確定した内容をスマートフォンで読みやすく、写真と文章が同じ意味を伝えるようにデザインへ落とす方が合理的です。
構成から任せる方が合うのは、材料はあるが「何を先に伝えるか」が動くとき
商品資料、メーカーの英語ページ、機能一覧、写真、仮原稿まで揃っていても、ページ構成が決まったとは限りません。特に、社内で「この機能も大事」「この実績も入れたい」と情報が増えるほど、ページ上で何を最初に伝え、どの説明を後に回すかが曖昧になりやすくなります。
この状態なら、見せ方の修正より先に、誰に何をどの順番で伝えるかを決める作業が残っています。デザインだけを依頼するより、先に構成を決めてから作る方が役割分担が明確です。
構成から任せる場合でも、商品についてすべてを制作会社へ考えさせるわけではありません。制作側が決めるのは、提供された事実をもとに「誰へ、何を、どの順番で、何を根拠に伝えるか」です。商品仕様や検査結果、販売条件そのものは、実行者側の一次資料で確認します。
Makuake公式のキュレーター支援があっても、外注範囲は別に決める
Makuake公式では、プロジェクトページは実行者側で作成し、用意されたテンプレートへ画像やテキストを入れて進める仕組みが案内されています。担当キュレーターからページ内容へのフィードバックも受けられます。また、自社でページ作成や商品撮影を行うことが難しい場合は、制作会社を紹介できると案内されています。
つまり、制作会社への外注はMakuakeを利用するための必須条件ではありません。社内でページを作れるなら自社制作も選べます。外注する場合に決めるべきなのは、キュレーターがいるかどうかではなく、自社で誰に何をどの順番で伝えるところまで決められるかです。
さらにMakuakeでは、公開後のプロジェクトページは原則として内容を変更できません。だから、構成まで任せるか、原稿支給で進めるかは、公開後に考える制作上の好みではなく、公開前に責任範囲を決める問題です。
見積もりでは「何枚作るか」だけでなく、誰が何を決めるかを確認する
同じ「Makuakeページ制作」でも、見積もりに含まれる仕事は同じとは限りません。金額を比べる前に、次の担当範囲を確認すると比較しやすくなります。
制作枚数や文字数は作業量の目安にはなります。ただ、依頼先を選ぶときは、その数字より先に「どこから先を任せる契約か」を揃えて比較した方が、見積もりの意味が分かります。
迷ったら、「社内で同じ答えが出るか」で2択にする
制作範囲を細かく考えすぎる必要はありません。原稿を見ながら、「誰に最も必要か」「最初に何を伝えるか」「なぜ今応援購入するのか」「何で証明するか」を社内の担当者へ聞いてみます。
誰に何をどの順番で伝えるかまで、社内でほぼ確定しています。制作会社には、確定情報を読みやすく見せる役割を任せやすい状態です。
原稿が不足しているというより、どの説明を先に載せ、何を後に回すかが未確定です。構成から制作会社へ任せた方が、掲載順まで一緒に決められます。
この基準なら、原稿が10ページあるか、文章がまだ箇条書きかに左右されません。必要なのは文章の長さではなく、誰に何をどの順番で伝えるかまで決まっているかです。
構成から任せる場合も、商品事実まで制作会社へ任せない
構成から制作を依頼する場合、原稿を完成させる必要はありません。ただし、商品の事実まで制作会社が推測する状態にはしない方が安全です。
商品仕様、検査結果、認証・許認可、想定価格、リターン、納期、既存写真・動画、メーカー資料など、事実を確認できる資料を先に共有します。その材料から、何をページで使うかを制作側が選びます。
具体的に何を揃えるかは、「Makuakeページ制作を依頼する前に何を準備する?商品資料・検査結果・写真の揃え方」で整理しています。
原稿支給か構成からかは、社内で決め終えている範囲で選ぶ
原稿支給は安い制作、構成からは高い制作、という分け方ではありません。自社ですでに決め終えた内容まで制作会社へ任せる必要はなく、自社でまだ決まっていない内容をデザイン工程へ残す必要もありません。
Makuakeページ制作を外注するときは、まず現在の原稿を見てください。文章があるかではなく、誰に何をどの順番で伝え、何を見れば確かめられるかまで決まっているか。その答えで、デザインだけを任せるか、掲載順やコピーから任せるかを選べます。