安くした。売れなかった。

競合より安い価格で出品した。アクセスは少し来た。転換率は動かなかった。

「レビューが少ないから信用されないのか」と考えた。クーポンを発行した。利益がさらに削れた。転換率は変わらなかった。

「広告費が足りないのか」と考えてRPP広告を増やした。クリックは増えた。購入に進む人は増えなかった。

価格設定が間違っているわけでも、広告費が足りないわけでもありません。
来た人がページで「なぜこの価格でこの商品を選べるのか」という理由を受け取れていないため、安さが逆に不安材料になっています。

楽天の現場では長年、「まずは安売りでランキング実績を作り、レビューを集めてから徐々に価格を上げていく手順が正解だ」という流れで語られてきました。コンサルも、楽天SEO業者も、その方向で提案してきました。

だから、値下げとクーポンから手をつけるのは自然です。ただ、そのまま続けると、ページで転換率が止まっている場所は見えないまま残ります。

もっと安くした。また止まった。

「まだ価格が高いのか」と考えてさらに値下げした。利益がほとんど残らなくなった。転換率は変わらなかった。

「ポイント倍率を上げればお得感が伝わる」と考えて変倍をかけた。イベント期間は少し動いた。イベントが終わると元に戻った。

値下げ・クーポンで変わること・変わらないこと
値下げで変わること
価格比較で有利になる。イベント時に転換率が動く場合がある。価格を重視している人に届きやすくなる
値下げでも変わらないこと
来た人がページで「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れているかどうか。この場所が変わらなければ、安くしても転換率は動きにくい

価格を下げることは、価格で検討している人への訴求として機能します。ただ、転換率が価格を下げても動かない場合、価格以外の場所で止まっている可能性があります。

安すぎると、逆に止まる

楽天で来た人は、複数のページを開いて比べている。安い商品を見たとき、「なぜこんなに安いのか」と感じることがある。

レビューが少ない状態で極端に安いページを見ると「何か問題があるのか」という警戒が働く場合があります。安さが選ばれる理由になっていない状態では、安さが逆に離脱のきっかけになることがある。

安さが転換率に効く場面・効かない場面
安さが効く場面
来た人がページで「この商品でよさそうだ」と感じた後、価格の安さが最後の後押しとして機能する場面
安さが逆効果になる場面
来た人がまだ「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れていない状態で、極端に安い価格だけが目に入る場面。「なぜこんなに安いのか」という警戒が先に働く
「最安値挑戦」「激安」などのコピーについて。
安さを前面に出すコピーは、価格を重視している人への訴求として機能する場合があります。ただ、来た人がページの前半で「この商品を選ぶ理由」を受け取れていない状態では、安さのコピーを見ても転換率につながりにくいままです。コピーを変える前に、今のページで転換率が止まっている場所を見ることが先になります。

価格以外の理由が届いていない

転換率が価格を下げても動かない場合、来た人はすでに価格以外の場所で止まっています。

来た人がページで「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れていれば、安い価格が背中を押します。その状態ができていないまま値下げを続けると、利益が残りにくくなります。

ただ、安さが効いていないように見えても、止まっている場所は一つではありません。

価格を見た瞬間に不安が生まれているのか。レビューの少なさで止まっているのか。商品画像で安っぽく見えているのか。説明文まで読む前に、似た商品との違いが分からなくなっているのか。

同じ「安いのに売れない」状態でも、直す場所は商品によって変わります。

ただし、自社ページのどこで転換率が止まっているかは、商品によって異なります。記事だけでは判断できません。

以下の状態が続いているなら、次の値下げの前に今のページを見る必要があります。

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次の値下げの前に

楽天の現場では長年、「まずは安売りでランキング実績とレビューを積み上げ、権威性を持たせてから価格を戻す手順が正解だ」という流れで語られてきました。コンサルも、EC業界のノウハウも、その方向で説明してきました。

だから、値下げから手をつけるのは自然です。ただ、そのまま続けると、来た人がページで「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れていない場所は見えないまま残ります。

転換率が動くかどうかは、価格の安さだけでは決まりません。来た人がページで「この商品を選ぶ理由」を受け取れているかどうかで変わります。ただし、自社ページのどこで転換率が止まっているかは、記事だけでは判断できません。