スマホで潰れた
PCで確認すると、ページは綺麗に見える。
画像のバランスも良い。文字量も十分ある。商品の特徴も、レビューも、Q&Aも並んでいる。
ところがスマホで見ると、画像内の文字が小さく、読みにくい。
スマホの画面では、PCで整っていた1枚が詰まって見える。
「これでは読まれない」と考え、スマホ用に情報を削る。
文字量を減らす。画像を短くする。説明を削る。スマホでは見やすくなった。
しかし、翌月のRMSを見ると、転換率が落ちている。
ただ、表示を軽くするために、読者が購入に進むための理由まで削ってしまうことがあります。
スマホでは、文字の大きさ、画像の分割、余白、スクロールの間隔を変える必要があります。
ただし、「なぜこの商品なのか」まで削る必要はありません。
表示を整えることと、選ぶ理由を削ることは別です。
スマホ用に作り直す前に見るべきなのは、現在の商品ページで読者がどこで止まっているかです。
分ける場所が違う
「スマホとPCを分けるべきか」。
この判断で迷うことがあります。
スマホのアクセスが多い。PCでは高単価の注文が入る。どちらも無視できない。
そこで、スマホ用とPC用を別々に作るべきか、一つのページを共通で使うべきかを考えます。
商品ページ改善では、スマホとPCを分けて作る提案が出ることがあります。
これは必要な場合があります。
ただ、表示形式を分けることと、なぜこの商品なのかまで別々に作ることは違います。
スマホとPCで変えるべきなのは、文字の大きさ、画像の分割、レイアウトです。
変えてはいけないのは、読者が商品ページ前半で受け取る選ぶ理由です。
楽天には、PC向けとスマホ向けで別々に入力できる場所があります。これは表示を分けられる仕様です。ただ、別々に入力できることと、別々のメッセージにすることは違います。同じ商品を検討している読者に、別々の印象が届くと、ページをまたいだ理解がつながりにくくなります。
短くしたら落ちた
「スマホユーザーは長い文章を読まない」。
そう考えて、商品ページを短くする。
説明を削る。Q&Aを減らす。開発背景を省く。細かな比較説明を外す。
すると、スマホでは見やすくなる。
しかし、転換率が下がることがあります。
スマホで読まれないのは、長いからだけではありません。
ページの冒頭で「自分に関係ある商品だ」と受け取れていなければ、短くしても読み進められません。
逆に、必要な理由まで削ると、表示は軽くなっても転換率は落ちやすくなります。
短くする前に見るべきなのは、どの情報が不要かではありません。
どの情報が、読者の「これでよさそうだ」を作っているかです。
別々でも残る
PC用とスマホ用を、別々に作る。
PC用は情報量を残す。スマホ用は短く、インパクト重視にする。
見た目は整う。
ただ、それでも転換率が大きく変わらないことがあります。
スマホ用に短く作ると、表示は整います。
ただ、なぜこの商品なのかまで削れていれば、購入に進む理由も弱くなります。
PCとスマホで別々のメッセージになると、同じ読者が見たときに印象がつながりません。
PCで検討し、スマホで購入する読者もいます。
その読者に、PCとスマホで別の商品に見えるほど違う言葉が届けば、検討の流れが切れやすくなります。
止まる3つの型
表示だけを直している
スマホで文字が小さい。画像が読みにくい。ボタンが押しにくい。
これらを直すことは必要です。
ただ、表示を整えても、商品ページ前半で選ぶ理由が届いていなければ、同じ場所で止まりやすくなります。
更新が別々になっている
PC用とスマホ用を別々に管理する。
イベントのたびにPC用は変えたが、スマホ用を変え忘れる。
この状態が続くと、スマホ側に古い情報が残ります。
選ぶ理由を共通で持っておき、表示だけをデバイスごとに調整できれば、更新漏れは減らしやすくなります。
言葉が別の商品に見える
PC用は丁寧で情報量の多いコピー。
スマホ用は短く、強いコピー。
どちらも単体では悪くありません。
ただ、同じ読者がPCとスマホをまたいで見たときに、別の商品に見えるほどメッセージが変わると、理解がつながりにくくなります。
以下の状態が続いているなら、スマホ用に作り直す前に確認すべき場所があります。
- スマホの転換率がPCより低く、スマホ用に情報を削ったらさらに下がった
- PC用とスマホ用を別々に更新していて、片方が古い状態で残ることがある
- PCとスマホで異なるキャッチコピーにした結果、どちらにも「これだ」と思える理由が残っていない
- スマホ特化にするべきか、PCと共通にするべきか判断できない
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まず、今を見る
スマホ表示を直すこと、文字を読みやすくすること、画像を分割すること。どれも必要な場面があります。
ただ、スマホ用に作り直しても転換率が動かないなら、表示の前に見るべき場所があります。
現在の商品ページで、読者がどこで止まっているか。そこが見えれば、表示を直すべきか、情報を削りすぎているのか、商品ページ前半で選ぶ理由を届けるべきかも判断しやすくなります。