注文通知が鳴らない
制作会社に数十万円をかけて、商品ページをリニューアルした。
モデル写真を入れた。画像のトーンも整えた。ランキング受賞、商品の特徴、レビュー、Q&Aも揃えた。
公開日の夜、RMSを開く。
アクセスは来ている。
しかし、注文通知は鳴らない。
転換率のグラフは、リニューアル前とほとんど同じ水準のままです。
ただ、読者が商品ページ前半で「この商品は自分に関係ある」と受け取れていなければ、見た目が変わっても転換率は動きにくくなります。
デザインは、商品ページを読みやすくするために必要です。
情報を整理することも、信頼感を作るうえで必要です。
ただ、読者が最初に見ているのは「このページは綺麗か」だけではありません。
「これは自分に関係ある商品なのか」
ここが届かないまま、安さ、実績、特徴を並べても、読者はページを読み進めにくくなります。
綺麗でも止まる
制作会社がデザインを整える。
フォントが揃う。画像の質が上がる。全体として見やすいページになる。
それでも転換率が変わらないことがあります。
商品ページ改善では、デザインを整えたり、情報量を増やしたりする提案が出ることがあります。
これは必要な場合があります。
ただ、読者が商品ページ前半で選ぶ理由を受け取れていなければ、見た目を整えても転換率は動きにくくなります。
次に見るべきなのは、デザインの完成度だけではありません。
現在の商品ページで、読者がどこで止まっているかです。
強調しても読まれない
安さ、ランキング受賞、商品の特徴。
これらを冒頭から強調する。
読者に伝われば選ばれるはずだと考える。
しかし、ヒートマップを見ると、中盤以降で離脱が増えている。
情報を追加するほど、離脱の場所が前に来ることもあります。
安さ、ランキング、特徴を冒頭に出すことが悪いわけではありません。
ただ、読者が「自分に関係ある商品だ」と受け取る前にそれらが並ぶと、売り込み情報として処理されやすくなります。
楽天では、読者は複数の商品ページを見比べています。
同じような実績、同じような特徴、同じようなレビューが並んでいれば、最後は価格やポイントで比べられます。
多くの楽天ページが、安さ、実績、特徴を冒頭に並べています。ただ、同じ種類の情報が複数ページで繰り返されると、読者は「どこも同じようなことを言っている」と受け取りやすくなります。結果として、価格やレビュー数だけで判断されやすくなります。
作り直しても同じだった
制作会社に依頼する。
商品の強み、ターゲット、ブランドイメージ、競合との差を伝える。
数週間後、完成したページは綺麗に整っている。
ところが、転換率は公開前とほとんど変わらない。
制作会社に依頼することが悪いわけではありません。
写真、文字組み、余白、スマホでの見やすさを整えることは必要です。
ただ、商品ページ前半で選ぶ理由が届いていない場合、ページが綺麗になっても転換率は動きにくくなります。
作り直す前に見るべきなのは、今のページで読者がどこで止まっているかです。
止まる2つの型
アクセスはあるのに購入に進まない
月間数千のアクセスがある。
しかし転換率は1%を下回ったまま。
広告を増やせばアクセスは増えます。
ただ、商品ページ前半で選ぶ理由が届いていなければ、購入に進まないアクセスも同じように増えます。
見るべきなのは、アクセスの量だけではありません。
来た読者が、どこで「自分には関係ない」と感じているかです。
デザインを変えても元に戻る
サムネイルを変える。商品画像を更新する。バナーを差し替える。
一時的に転換率が動くことがあります。
しかし、1〜2か月後には元の水準に戻る。
この場合、見た目の変化に反応しているだけで、商品ページ前半で選ぶ理由が届く流れは変わっていない可能性があります。
以下の状態が続いているなら、デザインや情報量を変える前に確認すべき場所があります。
- アクセスはあるのに転換率が1%以下で止まっており、広告費を増やしても利益が改善しない
- 制作会社にリニューアルを依頼したが、公開後に転換率が変わらず投資を回収できていない
- ヒートマップで冒頭は読まれているが中盤以降の離脱が多く、情報を追加するほど悪化している
- デザインを変えるたびに一時的に動くが、2か月後には元に戻るというサイクルが続いている
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まず、今を見る
デザインを整えること、情報を増やすこと、制作会社に依頼すること。どれも必要な場面があります。
ただ、それでも転換率が動かないなら、次に見るべき場所があります。
現在の商品ページで、読者がどこで止まっているか。
そこが見えれば、デザインを変えるべきか、情報を減らすべきか、商品ページ前半で選ぶ理由を届けるべきかを判断しやすくなります。