詳しく書いた。もっと離脱された。
離脱が多い。「説明が足りないんだ」と考えた。スペックをさらに詳しく書いた。機能の一覧を追加した。ページが長くなった。
離脱率を確認した。変わっていなかった。むしろスクロールが早くなっている印象があった。詳しくするほど、来た人が速くページを閉じるようになっていた。
来た人のレビューを読んだ。「色々書いてあったけど、自分に合うのかどうかが分からなかった」という声があった。
楽天で来た人はすでに複数の商品ページを開いています。その状態でスペックの説明を見ると、他の店との比較を始めて離脱しやすくなります。詳しくなるほど比較が始まる素材が増えます。
EC業界では長年、「競合に負けないよう、とにかく情報を詳しく充実させることが転換率を上げる正しい手順だ」という流れで語られてきました。楽天コンサルも、ページ制作会社も、その方向で説明してきました。
だから、まずスペックを詳しくするのは自然です。ただ、そのまま続けると、転換率が止まっている場所は見えないまま残ります。
スペックを見た瞬間に、比較が始まる
楽天で来た人は複数の商品ページを開いている。「どれにしようか」という状態でページに来ている。
スペックの説明が目に入った瞬間、来た人は自然に別のページと比べ始める。「あの店は〇〇mgだった。ここは〇〇mgだ。どっちが多い?」という動作が始まる。
比較が始まると、来た人はページを読むより他のページを確認したくなる。その瞬間に離脱が起きます。スペックが詳しいほど、比較の素材が増えて離脱しやすくなります。
スペック説明は来た人にとって「比較のための素材」になりやすい。詳しくなるほど比較の材料が増え、来た人がページを閉じてほかを確認したくなる可能性が高まります。
分かりやすい図解を入れた。まだ離脱された。
「文字が多いから読まれないんだ」と考えた。インフォグラフィックにした。スペックを図で見やすくした。
離脱率は変わらなかった。図解が見やすくなっても、来た人は他のページへ移っていた。
図解を見やすくすることは、情報を整理する作業として有効です。ただ、来た人がまだ「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れていない状態では、図解が見やすくなっても比較の素材として使われやすくなります。
説明文を分かりやすく書き直すことは、来た人への伝達を改善する作業として有効です。ただ、来た人がまだ「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れていない状態では、説明を分かりやすくしても他社との比較に使われやすくなります。説明の言葉を変える前に、今のページで転換率が止まっている場所を確認することが先になります。
スペックより前に届いていない
転換率がスペックを変えても動かない場合、スペックの詳しさより前の場所で止まっています。
来た人が「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れていれば、スペックがその確信を補強する情報として機能します。その状態ができていないまま、スペックを詳しくしても比較の素材が増えるだけで離脱が続きやすくなります。
ただ、スペックを詳しくしても離脱が続くとしても、止まっている場所は一つではありません。
最初の画像で比較対象に入れていないのか。スペックを見た瞬間に、他店との比較へ戻っているのか。図解は見られているのに、自分に合う理由として受け取られていないのか。説明が増えたことで、決める基準がぼやけているのか。
同じ「スペック説明で離脱する」状態でも、直す場所は商品によって変わります。
ただし、自社ページのどこで転換率が止まっているかは、商品によって異なります。記事だけでは判断できません。
以下の状態が続いているなら、次のスペック追加の前に今のページを見る必要があります。
- スペックを詳しくするほど離脱率が改善しない、またはむしろ悪化している
- インフォグラフィックや図解を入れたが転換率が動かなかった
- レビューに「色々書いてあったけど自分に合うか分からなかった」という声がある
- 「これ以上何を説明すればいいか分からない」という状態が続いている
どこで止まっているかが分かれば、スペックをどのタイミングで使うかが変わります。
URLを送るだけで、2営業日以内に診断レポートをお送りします。
次のスペック追加の前に
EC業界では長年、「競合に負けないよう、とにかく情報を詳しく充実させることが転換率を上げる正しい手順だ」という流れで語られてきました。楽天コンサルも、ページ制作会社も、その方向で説明してきました。
だから、まずスペックを詳しくするのは自然です。ただ、来た人がすでに複数のページを比べている状態では、スペックが詳しくなるほど比較の素材が増え、離脱が起きやすくなります。
転換率が動くかどうかは、スペックの詳しさだけでは決まりません。来た人がスペックを読む前に「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れているかどうかで変わります。ただし、自社ページのどこで転換率が止まっているかは、記事だけでは判断できません。