「相場はいくら?」だけでは、見積もりを比べられない
楽天の商品ページ制作を外注しようとすると、数万円のプランもあれば、数十万円以上の見積もりも出てきます。
同じ「楽天の商品ページ制作」なのに金額が大きく違うと、まず平均相場を知りたくなります。
楽天公式のRMSサービススクエアにも、サイト構成・コピーライティング・デザインを含むLP制作15万円(税抜)の例があります。一方、楽天公式が案内するページ制作ツールには月額数千円のものもあります。
同じ「商品ページ制作」という名前でも、画像を作るサービスと、売り方から決めるサービスは別の商品です。
料金差は「デザインの上手さ」だけでは生まれない
見積もりが高い会社ほどデザインが上手く、安い会社ほど簡易制作——とは限りません。
つまり、制作費は「1ページいくら」ではなく、どの工程から依頼するかで変わります。
見積もりを7項目に分ける
7項目は、制作前/ページ制作/公開までの3段階に分けると見やすくなります。
- 制作前:商品理解・競合確認、ページ構成
- ページ制作:コピー、商品画像、下部LP、撮影・撮影指示
- 公開まで:入稿、修正、公開後確認
この3段階をそろえたうえで、次の7項目を横に並べます。これで「安い・高い」ではなく、「何が含まれているか」を比較できます。
1|商品理解・競合確認
商品資料を受け取ってそのまま制作へ入るのか、競合・レビュー・使用場面まで確認して、何を見せるべきかを決めるのか。
ここが含まれる場合、制作前の調査と整理に時間がかかります。
2|ページ構成
原稿やワイヤーが既にあり、それをデザインするだけなのか。商品ごとに「何を、どの順番で見せるか」から作るのか。
構成から依頼する場合、制作費にはデザイン以外の判断工程が含まれます。
3|コピー
支給原稿を整えるだけか、商品の仕様・強み・証拠から見出しと本文を作るのか。
コピーを含む場合は、ページ全体の順番と文章を同時に整える必要があります。
4|商品画像
何枚作るのか。既存写真へ文字を載せるのか。写真の選定、切り抜き、合成、図解、比較表まで含むのか。
「画像10枚」という枚数だけでは、作業量は揃いません。
5|下部LP
楽天の商品画像だけを作るのか、商品説明欄の下部LPまで一続きで作るのか。
上部で渡した判断材料を下部で深める場合、情報量だけでなくページ全体のつながりも作る必要があります。
6|撮影・撮影指示
既存素材だけで制作するのか、新規撮影まで含むのか。撮影を別会社へ依頼する場合でも、必要カットをページ構成から逆算するかで工程が変わります。
楽天公式のRMSサービススクエアにも「商品ページ制作+撮影」で15万円(税抜)の例があり、撮影の有無だけでも見積もり条件は変わります。
7|入稿・修正・公開後確認
データ納品で終わるのか、RMSへの入稿まで行うのか。修正回数は何回か。公開後に数字を確認するか。
制作後の作業まで含めると、同じページでも依頼範囲は大きくなります。
構成なしの画像制作と、商品理解・構成・コピー・画像・下部LPまで含む制作を同じ「1ページ」で比べると、安い方が得なのか判断できません。
3つの依頼パターンに分けると相場を見やすい
楽天の商品ページ制作は、実務上は大きく3つに分けると判断しやすくなります。
- 素材・原稿支給型:構成や文章は自社で決め、画像化・デザインを外注する
- 構成+制作型:商品資料から構成・コピー・画像・下部LPまで任せる
- 制作+運用型:制作に加え、入稿・広告・更新・改善まで継続して任せる
必要なのが1なのに2の見積もりを取れば高く見えます。逆に2が必要なのに1だけを選ぶと、社内で構成やコピーを作る作業が残ります。
安い見積もりが、総コストまで安いとは限らない
制作費10万円と30万円を比べれば、10万円の方が安く見えます。
しかし、10万円のプランで構成・コピー・撮影指示が含まれず、それを社内で作るなら、その時間も制作コストです。
反対に、構成も原稿も自社で完成しているなら、必要以上に広い制作プランを選ぶ必要はありません。
費用相場と、投資回収は分けて考える
「30万円は高いか」「40万円なら回収できるか」は、相場だけでは決まりません。
回収できるかは、現在のアクセス数、購買率、粗利、広告流入、改善後に必要な増分で決まります。
そのため、まずこの記事で制作範囲を揃える。次に、必要な制作範囲の見積もりを取り、その金額を数字で回収できるか確認する。この順番にすると、相場と投資判断が混ざりません。
相場が分かるとは、「自社に必要な見積もり」が分かること
楽天商品ページ制作の料金には幅があります。
だからこそ、一つの平均額を覚えるより、構成・コピー・画像・下部LP・撮影・入稿のどこまで必要かを先に決める方が、見積もりを正しく比べられます。
自社に必要な範囲が決まれば、安いか高いかではなく、その金額で完成まで進められるかを判断できます。
RMSサービススクエアには、サイト構成・コピーライティング・デザインを含むLP制作15万円(税抜)の掲載例があります。また、楽天公式のページ制作支援ツールには月額2,980円などの例があります。いずれも「楽天ページ制作」に関わるサービスですが、提供範囲が異なるため単純な平均比較には向きません。
楽天公式:商品ページ・LP制作 / 楽天公式:制作支援ツール・代行サービス