納品された

制作会社に依頼した。ヒアリングシートが届き、商品の特徴、ターゲット、競合との違い、使用感を記入した。

素材を渡した。ページ案が届いた。綺麗にまとまっているように見えた。

デザインの色味、画像の大きさ、テキストの位置を何度か修正した。数週間後、ページが納品された。

公開されたページは、以前より整っていた。スマホでも見やすくなっていた。

けれど、転換率はほとんど動かない。

納品物が悪かった、とは限りません。
制作の流れの中で、読者が商品ページ前半で「これでよさそうだ」と思える理由まで確認されていないことがあります。

ヒアリングシートは情報を集めます。デザイン修正は見た目を整えます。

どちらも必要です。ただ、それだけでは「読者がどこで選ぶ理由を受け取るか」までは決まりません。

商品ページが納品されるまでに、何をどの順番で届けるかが決まっていなければ、見た目が整っても転換率は動きにくくなります。

任せても残る

「プロに任せれば、独自の切り口まで提案してくれるはずだ」。

そう期待するのは自然です。自社ではページの作り方が分からないから、外部に依頼しているからです。

ただ、制作会社の主な役割は、渡された情報を見やすく整え、ページとして形にすることです。これは必要な仕事です。

制作の前に確認すること
よくある見方
制作会社に任せれば、商品の強みを見つけ、競合と違う切り口まで提案してくれる
残っていること
どの読者に、何を先に届ければ「これでよさそうだ」と思えるのかが決まっていない。そこが決まらないまま制作が進むと、見た目が整ったページで止まりやすい

依頼側が持っている商品情報は、外部にはない資産です。

制作側は、その情報を見やすく整え、ページに落とし込む役割で力を発揮します。

ただ、読者が最初に何で迷い、何を受け取れば購入に進めるかは、制作前に確認しておく必要があります。

制作フローが悪いという話ではありません。
ヒアリング、ページ案、デザイン、納品という流れは、制作物を形にするうえでは必要です。ただ、商品ページ前半で読者が何を受け取れば「これでよさそうだ」と思えるかは、別で確認する必要があります。

修正は進んだ

ページ案が届くと、修正の話はしやすくなります。

「色をもう少し温かく」「この画像を大きく」「文字の位置を左に」「レビューを上に」——こうした修正は具体的に伝えやすいからです。

一方で、「なぜこの順番で読者が購入に進むのか」は話しにくい。

専門知識が必要に見えるうえ、どこをどう直せばよいかが見えにくいからです。

デザイン修正の前に確認すること
進みやすい修正
色、余白、画像サイズ、文字量、レビューの位置、バナーの見え方。見た目として確認しやすい場所
残りやすい場所
商品ページ前半で、読者が「これでよさそうだ」と思える理由を受け取れているか。価格やポイント以外で選ぶ理由が届いているか

色や位置を直すことが不要なわけではありません。

ただ、商品ページ前半で選ぶ理由が届いていなければ、見た目の修正を重ねても同じ場所が残りやすくなります。

ヒートマップやA/Bテストについて。
ヒートマップは役立ちます。ただ、そもそも商品ページ前半で選ぶ理由が届いていなければ、色や位置を変えても同じ場所が残りやすくなります。データを見る前に、何を届けるページなのかを確認する必要があります。

作る前に見る相手

「転換率まで見てくれる外注先を選びたい」。

このとき、見るべきなのは提案の始まり方です。

最初に「どんなデザインにするか」「どんな情報を載せるか」から始まる相手は、制作を進める役割で力を発揮します。

一方で、最初に「楽天の検索から来た読者はどこで迷うのか」「何を受け取れば購入に進めるのか」を確認する相手は、ページ前半で止まっている場所を見ている可能性があります。

どちらが必要かは、現在のページの状態で変わります。

すでに商品ページ前半で選ぶ理由が届いているなら、デザインや見せ方の改善が効くことがあります。そこが届いていないなら、制作より先にページ前半を見る必要があります。

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まず、前半を見る

ヒアリングシートを埋めること、ページ案を確認すること、デザイン修正を重ねること。どれも必要な場面があります。

ただ、納品されても転換率が動かなかったなら、次の外注先を選ぶ前に見るべき場所があります。

商品ページ前半で、読者が「これでよさそうだ」と思える理由を受け取れているか。そこが見えれば、次に必要なのが制作なのか、原稿なのか、ページ前半の見直しなのかを判断しやすくなります。