プロに頼んだ。在庫は動かなかった。

「写真さえよくなれば売れる」と考えた。プロのカメラマンに依頼した。レタッチも外注した。数万円かかった。

転換率は横ばいだった。アクセス数も変わらなかった。在庫は動かなかった。

「まだ写真の質が足りないのか」と考えて、モデルを起用した。またコストがかかった。転換率は変わらなかった。

写真のクオリティが足りないわけでも、撮影の予算が少なかったわけでもありません。
楽天で来た人は「綺麗な写真」を鑑賞しに来ているのではなく、「この商品でよさそうだ」という理由を受け取りに来ています。その理由が届いていなければ、どれだけ高品質な写真でも転換率は動きにくいままです。

EC業界では長年、「写真の品質が転換率を決める最大の要因だ」という流れで語られてきました。制作会社も、楽天のノウハウ記事も、その方向で説明してきました。

だから、まず写真から手をつけるのは自然です。ただ、そのまま続けると、ページで転換率が止まっている場所は見えないまま残ります。

1枚目がよくなった。直帰が増えた。

「まず1枚目でクリックさせることが大事だ」と聞いて、文字入れと枠線を強化した。クリック率が少し上がった。

ページに来た人の直帰率を確認した。悪化していた。クリックして来た人が、入った直後に出ていく数が増えていた。

1枚目を目立たせることは、クリックを増やす作業として機能します。ただ、来た人がページで「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れていない状態では、クリックして来ても直帰する人が増えやすくなります。

1枚目の改善で変わること・変わらないこと
1枚目で変わること
クリック率が上がる。検索結果からページに来る人の数が増える
1枚目でも変わらないこと
来た人がページで「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れているかどうか。この場所が変わらなければ、来ても直帰が続く

クリックを増やすことと、来た人が転換率につながることは別の話です。1枚目を整えた後、来た人が止まっている場所は、ページの中にあります。

豪華にしたのに、最後は価格で決まった

競合のページを研究した。スペック表・受賞実績・利用シーンを縦に長く並べた。ページが長くなった。

転換率は変わらなかった。「最終的には安いほうを選ばれた」という感覚だけが残った。ポイント変倍やクーポンを出してみた。利益が削れた。

情報を増やしたときに変わること・変わらないこと
情報を増やすと変わること
ページの情報量が増える。すでに検討が進んでいる人への説明が厚くなる
情報を増やしても変わらないこと
来た人がページで「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れているかどうか。この場所が変わらなければ、情報が多いほどスクロールが止まりやすくなる
競合ページの模倣について。
競合を参考にページの要素を揃えることは、見た目の品質を整える作業として有効な面があります。ただ、来た人がページで「この商品を選ぶ理由」を受け取れていない状態では、競合と同じ情報を並べても同じ価格競争に入りやすくなります。模倣する前に、今のページで転換率が止まっている場所を見ることが先になります。

見た目の変化は、選ぶ理由にならない

転換率がデザインを変えても動かない場合、見た目の品質とは別の場所で止まっています。

来た人がページで「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れていれば、デザインが後押しとして機能します。その状態ができていないまま写真を変えてもページを豪華にしても、来た人は選ぶ理由を持てないまま離脱します。

ただ、見せ方を変えても在庫が動かないとしても、止まっている場所は一つではありません。

1枚目で期待と違う人を集めているのか。ページに入った直後に、商品との差が分からなくなっているのか。写真は見られているのに、価格で比較に戻っているのか。説明文まで進んでも、選ぶ理由を受け取れていないのか。

同じ「見せ方を変えても動かない」状態でも、直す場所は商品によって変わります。

ただし、自社ページのどこで転換率が止まっているかは、商品によって異なります。記事だけでは判断できません。

以下の状態が続いているなら、次のページ改修の前に今のページを見る必要があります。

無料診断
ページを改修する前に、今のページを見る。
見せ方を変えても転換率が動かないなら、デザインとは別の場所で在庫が止まっている可能性があります。
どこで止まっているかが分かれば、次に何を変えるかが決められます。
URLを送るだけで、2営業日以内に診断レポートをお送りします。
今のページを診断する
※営業電話は一切いたしません。

次のページ改修の前に

EC業界では長年、「写真の品質とページのデザインが転換率を左右する最大の要因だ」という流れで語られてきました。制作会社も、コンサルも、楽天のノウハウ記事も、その方向で説明してきました。

だから、まず見せ方から手をつけるのは自然です。ただ、そのまま続けると、来た人が「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れていない場所は見えないまま残ります。

転換率が動くかどうかは、写真のクオリティやページのデザインだけでは決まりません。来た人がページで「この商品でよさそうだ」という理由を受け取れているかどうかで変わります。ただし、自社ページのどこで転換率が止まっているかは、記事だけでは判断できません。