LP改善費用は「経費」ではなく、何件の追加注文で回収できるかに直して判断する

楽天公式は、EC施策では費用対効果(ROI)を測定し、実行→評価→改善のサイクルを回す重要性を説明しています。LP改善も、制作費だけ見て高い・安いを決めるのではなく、変更後の利益増で回収できるかを見ます。

計算の起点は、LP改善費 ÷ 1件あたり追加で残る利益 = 回収に必要な追加注文数です。

1|まず「売上」ではなく、1注文あたり利益を出す

商品価格1万円でも、原価・送料・モール費用・販促費を引いて2,500円残る商品なら、LP改善で1件増えるごとに増える利益は原則2,500円が基準です。

売上1万円をそのまま改善効果にしません。

2|LP改善費を、必要追加注文数へ変換する

たとえばLP改善費が20万円、1注文あたり利益が2,500円なら、単純計算では80件の追加注文で制作費を回収します。

例:
200,000円 ÷ 2,500円 = 80件。
この80件を、何か月で追加できる見込みかを次に確認します。

3|CVR改善なら、現在アクセスから追加注文数を逆算する

月1万アクセスの商品でCVR2%なら200注文です。CVRが2.5%になれば250注文なので、月50件増えます。1件あたり利益2,500円なら月12.5万円の利益増です。

この条件なら、20万円のLP改善費は約1.6か月分の利益増で回収する計算になります。

4|アクセスが少ない商品では、LP改善だけで回収期間が長くなる

同じCVR改善幅でも、月1,000アクセスなら追加注文は5件です。1件利益2,500円なら月1.25万円増なので、20万円の回収には16か月かかります。

だから制作費の妥当性は、ページのボリュームではなく、対象商品のアクセス母数と利益構造で変わります。

5|広告費を増やして回収するなら、その追加広告費も入れる

LP改善後に広告を増額して売上を作る場合、利益増から追加広告費を引きます。「改善後に売上が増えた」だけで制作費を回収したと判断しません。

6|一度作れば複数月使えるため、単月利益率だけで判断しない

LP改善費は制作時にまとまって発生し、そのページを数か月〜長期間使う場合があります。制作月だけを見ると利益率は下がりますが、改善効果が続けば後月で回収できます。

そのため単月利益率だけでなく、3か月・6か月など想定利用期間で累積利益を確認します。

7|回収できても、他の商品を先に直した方が利益が大きい場合がある

商品Aは6か月で回収、商品Bは2か月で回収できるなら、制作リソースが限られる場合はBを先に直す判断があります。LP改善の可否だけでなく、対象商品間の投資効率も比較します。

LP改善費用の計算順

LP改善費用が利益率を下げるかどうかは、制作費の金額だけでは決まりません。改善後に1件あたり何円残り、何件追加で売れ、何か月で制作費を回収できるかまで計算して判断します。