色は見えた

ヒートマップツールを入れる。データが溜まる。ページ上部は赤い。中盤から青くなる。

ページのどこが見られていて、どこで止まっているかは分かった。

ただ、次の画面で手が止まる。

では、どこをどう直せば転換率が上がるのか。

青い箇所のバナーを差し替える。文字を大きくする。赤い箇所を上に持ってくる。少し数字が動いたように見えても、転換率は変わらない。

ヒートマップは、どこで止まったかを見せてくれます。
ただ、なぜそこで止まったかまでは教えてくれません。

ヒートマップは必要な場面があります。どこで止まったか、どこが見られているかを確認するには役立ちます。

ただ、色を見てすぐ修正に入ると、なぜ止まったかを見ないまま変更を重ねることになります。

体温計が熱の理由を教えないように、ヒートマップは離脱の理由を教えません。数字や色を見た後に、なぜそうなったかを見る必要があります。

分析不足ではない

ヒートマップを活用しても転換率が改善しないとき、自分の読み方が甘いのではないかと感じることがあります。

別のツールを試す。クリックマップも見る。スクロール率も見る。録画データも見る。

それでも、何を直せばいいのかが見えない。

ヒートマップで見えるもの、見えないもの
見えるもの
どこで止まったか。どこが見られたか。どこで離脱が増えたか。ページ上の行動
見えないもの
なぜそこで止まったのか。その前に選ぶ理由が届いていたのか。読者が何を受け取れずに離脱したのか

中盤で離脱が多いと分かっても、その理由までは色からは分かりません。

その手前で読者が自分ごととして受け取れていなかったのか。情報が多すぎて止まったのか。期待した答えが来なかったのか。理由はいくつも考えられます。

色に反応して修正すると、問題ではない場所を変えてしまうことがあります。

ヒートマップの使い方について。
赤い箇所を活かす、青い箇所を改善するという考え方は、確認方法として必要な場面があります。ただ、それだけでは「なぜそうなったか」までは分かりません。色を見る前に、ページで選ぶ理由がどの順番で届いているかを見る必要があります。

赤を上げてもズレる

よく読まれている赤いセクションを、ページ上部に移動させる。

最初から価値が伝わるはずだと考える。

ところが、直帰率が上がることがあります。

赤い箇所を動かす前に見ること
よくある見方
赤い箇所はよく読まれている。だから、上に持ってくれば最初から価値が伝わる
残っていること
赤い箇所が読まれているのは、そこまで読んだ状態があるから。前後の流れを外すと、その情報の意味が変わる

お客様の声がよく読まれているのは、その前に「この商品を選んでもよさそうだ」と近づいているからかもしれません。

その状態になっていない読者に最初からお客様の声を見せても、他人の感想として流されることがあります。

赤いから上に置くのではなく、なぜそこで読まれているのかを見る必要があります。

青を消しても残る

離脱が多い青い箇所を削除して、ページを短くする。

読まれていないなら不要だと考える。

この判断は自然です。ただ、短くしても転換率が上がらないことがあります。

青い箇所を削る前に見ること
よくある見方
青い箇所は読まれていない。削除すればページが短くなり、最後まで読まれやすくなる
残っていること
その箇所が、前後をつなぐ役割を持っている場合がある。離脱の理由がその手前にあるなら、削っても同じ不安が残る

読まれていないように見えるセクションが、前後をつなぐ役割を持っていることがあります。

削除するとページは短くなります。ただ、買い手が選ぶ理由を受け取る流れが切れる場合、かえって購入には進みにくくなります。

青い箇所だけでなく、その手前で選ぶ理由が届いていたかを見る必要があります。

先に流れを見る

色だけでは判断できない

赤い場所は良い場所。青い場所は悪い場所。そう見えてしまうことがあります。

ただ、赤い場所が「関心を持って読まれている」のか、「情報量が多くて止まっている」のかは、色だけでは分かりません。

青い場所も同じです。読まれていないから不要なのか、その前で選ぶ理由が届いていないから離脱しているのかは、色だけでは分かりません。

想定があると見え方が変わる

ヒートマップが役立つのは、先にページの流れがある場合です。

このセクションでは立ち止まるはず。この場所では読み進めるはず。このCTA前では迷いが減っているはず。

そうした想定があると、ヒートマップは「思った通りか」「ズレているか」を確認する道具になります。

部分だけ直しても移動する

あるセクションを修正して離脱が減っても、別の場所で止まることがあります。

これは、部分の問題だけではなく、ページ全体で選ぶ理由が届く順番が弱い場合に起きます。

色がついた場所だけを直しても、流れそのものが変わっていなければ、止まる場所が移るだけになりやすくなります。

色で直す、理由で直す

迷いやすい使い方は、色に反応して修正することです。

青いから削る。赤いから上に持ってくる。これは直感的で分かりやすい判断です。

ただ、色が示すのは「どこで何が起きたか」であり、「なぜ起きたか」ではありません。

転換率に結びつく使い方は、先に商品ページで何をどの順番で受け取ってほしいかを見ることです。そのうえで、実際の読者の動きと照らし合わせます。

ヒートマップは、改善の答えそのものではありません。
ページで選ぶ理由が届く流れがあるとき、ヒートマップはその流れと実際の動きのズレを見る道具になります。

以下の状態が続いているなら、ヒートマップの前に確認すべき場所があります。

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まず、理由を見る

ヒートマップは便利な確認ツールです。どこで止まったか、どこが見られているかを知ることには意味があります。

ただ、色を見てすぐ修正に入ると、なぜ止まったかを見ないまま変更を重ねることになります。

転換率が動かない場合、先に見るべきなのは、商品ページで選ぶ理由がどの順番で届いているかです。そこが見えれば、ヒートマップの色も「何を確認すべきか」が分かる材料になります。