感動だけでは進まない
開発のきっかけを書く。何度も試作した話を書く。職人のこだわりを書く。作り手の想いを、何千文字もかけて丁寧に伝える。
ページは読まれている。SNSでは「感動しました」「素晴らしいプロジェクトですね」という反応もある。
しかし、支援ボタンは押されない。
このとき、もっと感動的に書くべきか、動画を足すべきか、ストーリーを長くするべきかと考えたくなります。どれも必要な場面はあります。ただ、先に見る場所があります。
作り手への共感は、支援を後押しする材料になります。ただ、支援ボタンを押す前には、読者自身が今申し込む理由を受け取れている必要があります。
「応援購入」という言葉から、作り手の想いや開発ストーリーを大切にする考え方が生まれるのは自然です。実際に、想いが伝わることでページを読み進めてもらえることがあります。
ただ、支援ボタンを押す前には、読者自身の中で「これは自分に必要だ」「今申し込んでもいい」という理由が必要になります。想いは、その理由が届いたあとに背中を押す材料として働きます。
いい話で止まる
プロのライターに依頼する。感情が動くコピーにする。PV動画を作る。ページの印象は良くなる。
けれど、支援総額は動かないことがあります。ページを見た人が「いい話だ」と思っても、自分に必要だと思えなければ、支援ボタンには進みにくいからです。
ストーリーが不要という話ではありません。むしろ、ストーリーは支援前の納得を深める材料になります。
ただ、読者が自分に関係あると感じる前に長いストーリーが続くと、作り手側の話として受け取られることがあります。先に、今この商品を見る理由が届いているかを確認する必要があります。
アクセスはある
ページへのアクセスはある。広告やSNSから人は来ている。けれど、直帰率が高い。支援ボタンまで進まない。
この状態では、集客だけを見る前に、ページを開いた最初の数秒で何が届いているかを見る必要があります。
ページに来た最初の数秒で「これは自分に関係があるかもしれない」と思えなければ、作り手の想いやスペックに進む前に戻られやすくなります。
アクセスがあるのに支援されないときは、集客より先にページの入口を確認します。
お得感で背中を押せる場面はあります。ただ、ページ内で自分に必要だと思える理由が届いていないと、価格だけを見て戻られることがあります。お得感は後押しにはなりますが、申し込む理由そのものにはなりません。
すごい、で止まる
商品の機能、素材、スペックを丁寧に書く。「これだけ良い商品だと伝われば、支援してもらえるはずだ」と考える。
ただ、ページを見た人は、商品のすごさを理解したあとに「自分の日常に必要か」を見ます。
スペックは必要です。詳しい説明も必要です。
ただ、先に自分に関係あると感じられていなければ、スペックは「すごいが、自分には必要か分からない情報」として受け取られることがあります。
知名度の前に
支援が集まらないと、「ブランド力がないから」「知名度がないから」という結論に向かいやすくなります。
知名度がある方が有利に働く場面はあります。ただ、知名度だけで決まるとは限りません。ページで今申し込む理由が届いているかも確認する必要があります。
以下の状態が続いているなら、次のストーリー改善より先に確認すべき場所があります。
- 開発秘話・職人の想いを何千文字も書いたが、アクセスはあっても支援ボタンが押されない
- SNSやコメント欄で「感動しました」という反応はあるが、Makuakeの支援総額が動かない
- 商品のスペックと機能を詳しく書いたが、「すごいが自分には関係ない」という反応で支援につながらない
- 「ブランド力がないから売れない」と考えているが、ページで止まっている場所をまだ確認できていない
プロジェクトページのURLを送るだけで、2営業日以内に診断レポートをお送りします。
まず、支援ボタンの前を見る
Makuakeで作り手の想いや開発ストーリーを伝えることは必要です。スペックやお得感を見せることにも意味があります。
ただ、支援ボタンが押されないなら、先に見る場所があります。
読者が自分に必要だと思える理由を受け取れているか。今申し込んでもいいと思える納得があるか。そこが届いていれば、ストーリーもスペックも、お得感も支援を後押しする材料になります。