想いは届いた。でも進まない
開発のきっかけを書く。苦労した開発秘話を書く。職人のこだわりを書く。何スクロールにもわたって、作り手の想いを丁寧に書き込む。
公開初日、アクセスはある。しかし一般ユーザーからの支援が入らない。支援が入るのは知人、友人、親戚。身近な人からの応援だけで止まる。
「ストーリーの感動が足りないのか」「文章力が問題なのか」と考えたくなります。ただ、見る場所はストーリーの上手さではないかもしれません。
作り手の想いや開発秘話は必要な場面があります。ただ、読者が自分に関係あると感じる前に出すと、作り手側の話として受け取られることがあります。先に必要なのは、今この商品を見る理由です。
Makuakeでは「応援購入」という言葉が使われるため、作り手の想いやストーリーを前に出す考え方が自然に広がりました。これは必要な場面があります。
ただ、それだけでは今申し込む理由まで届かないことがあります。読者は、作り手の熱量だけではなく、「この商品が自分にどう関係するのか」を見ています。
すごい、で止まる
商品の機能を詳しく書く。素材の品質を説明する。スペックをリストで並べる。読者は「すごい」と感じるかもしれません。
ただ、そのあとに残るのは「自分に必要なのか」です。ここに答えが届いていないと、詳しいスペックは申し込む理由ではなく、比較する材料になります。
スペックは必要です。機能も必要です。素材や品質の説明も必要です。
ただ、先に「自分に関係がある」と思えていなければ、読者は情報を理解しても申し込みには進みにくくなります。「すごい。でも自分には必要か分からない」で止まります。
真似るほど薄くなる
数千万円を集めたMakuakeのプロジェクトページを研究する。見出しの付け方、画像の配置、ページの順番を抜き出して、自社のページに当てはめる。
完成したページは、たしかにそれらしく見えます。ただ、自社商品の違いが薄く見えることがあります。
成功プロジェクトの表面を参考にすること自体は悪くありません。ただ、その商品が選ばれた理由までは真似できません。
型に当てはめるほど、自社商品ならではの違いが薄くなることがあります。読みやすくなっても、選ぶ理由が届かなければ支援には進みません。
視覚的な完成度は、プロジェクトへの信頼を作ることがあります。ただ、なぜ他の商品ではなく今これに申し込むのかは、写真の美しさだけでは届きません。写真やコピーは、申し込む理由が届いたあとに、その納得を後押しする材料として働きます。
型より先に見る場所
「支援が集まるページには正解の型がある」と考えて、成功事例を調べ続けることがあります。
もちろん、情報を整理する型は必要です。読みにくいページでは、読者は途中で止まります。
ただ、申し込みに進むかどうかは、型だけでは決まりません。読者が「この商品によって、自分の生活がどう変わるのか」を受け取れているかで変わります。
支援が集まるページを探す前に、自社商品のページで今申し込む理由が届いているかを見る必要があります。
ストーリーが効く前に
ストーリーは後押しになる
読者が「この商品は自分に必要かもしれない」と感じたあとに、開発秘話やこだわりのストーリーが来る。そのとき、ストーリーは納得を深める材料になります。
「なるほど、だからこの商品は他と違うのか」と受け取られるからです。
先に長く語ると止まる
反対に、自分に関係あると感じる前に長いストーリーが続くと、読者は作り手側の話として受け取ることがあります。
どれほど丁寧なストーリーでも、「この商品が自分に必要かどうか」に答えていなければ、申し込みには進みにくくなります。
以下の状態が続いているなら、次のストーリー改善より先に確認すべき場所があります。
- 開発秘話や職人のこだわりを何千文字も書いたが、一般ユーザーからの支援が集まらず身内支援だけが続いた
- スペックと機能を詳しく書いたが「すごいが自分には必要か分からない」という反応で支援につながらない
- 成功プロジェクトの型を真似したが、自社商品の違いが薄くなった
- プロのカメラマンと制作会社に依頼して綺麗なページが完成したが、申し込み率が目標を下回った
プロジェクトページのURLを送るだけで、2営業日以内に診断レポートをお送りします。
まず、申し込む理由を見る
Makuakeでストーリーは必要です。作り手の想い、開発背景、こだわりは、プロジェクトへの信頼を作ります。
ただ、ストーリーは主役というより、納得を後押しする材料として働くことがあります。
最初に見るべきなのは、ページを開いた読者が今申し込む理由を受け取れているかです。そこが届いていれば、ストーリーもスペックも写真も、申し込みを後押しする材料になります。