LP改善の費用対効果は、増えた売上ではなく増えた利益で見る
LP改善の費用対効果を「売上がいくら増えたか」だけで見ると、判断を誤ります。売上が増えても、原価、決済手数料、配送費、広告費などが同時に増えるからです。
投資回収を見るときは、LP改善によって増えた注文から、1件ごとに実際に残る利益がいくら増えるかで考えます。そこから制作費を何か月で回収できるかを計算します。
投資前に見る5つの数字
- 月間のLP流入数
- 現在のCVR
- 1件注文が増えたときに実際に残る利益
- 改善後CVRの想定レンジ
- 改善効果が続くと見る期間
この5つがあれば、少なくとも「制作費が高い・安い」という感覚論から離れられます。改善後CVRは1つの数字に決めず、弱気・標準・強気の複数シナリオで置く方が安全です。
たとえばCVRが1.0%から1.3%になった場合
たとえば月間流入が20,000、現状CVRが1.0%なら月200件の注文です。改善後を1.3%と仮定すると260件になり、月60件増えます。
1件注文が増えたときに実際に残る利益が2,000円なら、月12万円の利益増です。制作費が48万円なら、単純計算の回収期間は4か月です。
48万円 ÷ 12万円 = 4か月
ただし、1.3%はあくまで試算上の数字です。実際に0.3ポイント上がることを保証するものではありません。だからこそ、改善幅を複数置いて回収期間の幅を見る必要があります。
「3か月で回収」は、改善幅を仮定したシナリオにすぎない
「CVRが1%から1.5%になれば3か月で回収」といった説明は、計算式そのものが間違いとは限りません。問題は、その1.5%という改善幅が未確定なのに、回収期間だけが確定値のように見えることです。
投資前には、0.1ポイント、0.3ポイント、0.5ポイントなど複数の改善幅で計算し、どこまでなら許容できるかを決めます。さらに、流入数や商品単価が季節で変わる場合は、その変動も別シナリオにします。
A/Bテストやデザイン費も、回収計算の外に置かない
デザイン刷新、撮影、コーディング、A/Bテスト、分析ツールなども、回収に必要な費用へ含めます。制作費だけ安く見えても、公開後に追加費用が続けば総投資額は変わります。
一方で、LP改善の効果は1か月で終わるとは限りません。広告流入が継続し、ページが半年、1年使われるなら、長期で回収できるケースもあります。
構成・コピー・デザイン・撮影・実装・テストのどこまで含むかで、同じ50万円でも投資内容は違います。
結論|いくらなら安いかではなく、何か月で回収できれば投資するかを決める
LP改善は「30万円なら安い」「100万円なら高い」と金額だけで決まりません。自社が何か月以内の回収なら投資するのかを先に決め、その条件で必要な改善幅を逆算します。
必要な改善幅が現実的でないなら見送る。弱気シナリオでも回収できるなら投資候補になる。そうやって数字から判断すれば、制作会社の価格だけに引っ張られにくくなります。