結論|内製・外注は「安さ」ではなく、社内に残す仕事で決める
判断するときは、①商品ページの方針を決められる人、②コピー・デザイン等の制作力、③更新頻度、④社内工数、⑤媒体固有の専門性、⑥費用と継続性の6項目を見ます。
すべてを内製するか、すべてを外注するかの二択にする必要はありません。設計だけ外部へ任せ、更新は社内で行う。撮影とデザインだけ外注し、商品情報の整理は社内で行う。こうした分業も現実的です。
どの知識と判断を社内に持ち、どの専門工程を外へ出すかを決める話です。
基準1|社内に「何を載せるか」を決められる人がいるか
デザイナーがいても、商品の誰向けの価値を前に出すか、競合とどこで差があるか、何を先に説明するかを決める人がいなければ、制作は止まりやすくなります。
商品担当・EC責任者・マーケターの誰かが、掲載内容と優先順位を決められるなら内製しやすくなります。ここが不足している場合は、構成やコピー設計だけ外部へ依頼する方法があります。
基準2|コピー・デザイン・撮影のどこまで社内で再現できるか
商品ページには、文章、画像、場合によっては撮影や動画、HTMLなど複数の技能が必要です。どれか一つが不足しているだけなら、その工程だけ外注する方が効率的なことがあります。
逆に、複数工程を毎回外注すると、発注・確認・修正の工数が増えます。必要技能と発生頻度を並べ、内製すべき工程を決めます。
基準3|更新頻度が高いなら、内製できる部分を増やす
新商品が多い、季節ごとに訴求が変わる、価格やキャンペーンに合わせて画像を頻繁に差し替える場合、すべてを外注するとスピードが落ちやすくなります。
定型的な差し替えや小規模更新は社内で行い、初回の戦略設計や大幅改修だけ外注する体制なら、速度と専門性を両立しやすくなります。
基準4|「外注費」だけでなく、社内工数も費用として数える
内製は請求書が来ないため安く見えます。しかし、担当者が調査、原稿作成、デザイン、修正に使う時間もコストです。
外注の場合も、丸投げできるとは限りません。商品情報の提供、確認、社内承認などの工数は残ります。内製と外注を比べるときは、制作費だけでなく社内で必要な時間まで含めて考えます。
基準5|媒体固有の知識が必要なら、経験者を使う
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、自社ECでは、商品ページの見られ方や使える機能が異なります。規約や表示仕様を誤ると、制作物をそのまま使えないことがあります。
自社に経験がない媒体へ初めて出す、大規模に作り直す、広告流入まで含めて整える場合は、その媒体での実務経験がある外部人材を使う価値が高くなります。
基準6|一度作って終わりか、社内に改善力を残したいか
単発でページを完成させたいなら、外注の方が早い場合があります。一方、商品数が多く今後も継続的に改善するなら、判断基準や制作ルールを社内へ残すことが重要です。
外注する場合も、元データ、構成案、コピー、制作ルールを共有してもらえるかを確認すると、その後の内製化につなげやすくなります。
内製が向くケース
- 商品理解が深く、掲載内容を決められる担当者がいる
- デザインやコピーの制作スキルが社内にある
- 商品数や更新頻度が多く、スピードを優先したい
- 今後も継続的にページ改善を行う予定がある
外注が向くケース
- 初回設計で何をどう見せるかから整理したい
- 社内にコピー・デザイン・撮影などの専門人材が足りない
- 新しいモールや媒体へ出店し、仕様に詳しい人がいない
- 担当者が日常業務で埋まり、制作へ十分な時間を割けない
迷うなら「設計は外注、更新は内製」も選択肢になる
内製と外注の中間として、初回のリサーチ・構成・コピー方針だけ外部へ任せ、日常的な画像差し替えや商品登録は社内で行う方法があります。
逆に、商品理解と原稿は社内が担い、撮影・デザインだけ専門家へ任せることもできます。自社に残したい能力と、毎回外から買った方が効率的な専門技能を分けると体制を決めやすくなります。
まとめ|内製か外注かではなく、どこまで内製するかを決める
EC商品ページは、内製か外注かの二択ではありません。方針決定、リサーチ、コピー、撮影、デザイン、入稿、改善の各工程を分ければ、自社に合った分担が見えてきます。
更新速度と商品理解は社内の強みになりやすく、初回設計や専門技能は外部を使いやすい領域です。6つの基準で、社内に残す仕事と外へ出す仕事を決めてください。