コンサルが「あとは広告を回すしかない」と言った日
「これ以上ページでできることはありません。あとはアクセスを増やすか、ポイント還元率を上げるかしかないですね」
その言葉を聞いた瞬間、長い間取り組んできたページ改善が終わったように感じる。綺麗な写真、豊富なレビュー、スマホ対応、A/Bテスト。たしかに、やれることはすべてやったように見えます。
しかし同時に、「本当にそうなのか」という引っかかりが残ります。広告費を増やしてもCPAが高騰するだけではないか。ポイントを上げても、利益が薄くなるだけではないか。
ページの限界という診断を受け入れながら、その先に利益が良くなるイメージが持てないまま止まっています。
ただ、限界なのは「写真を綺麗にする」「レビューを増やす」「細部をテストする」という改善かもしれません。
ECでは、写真、レビュー、スマホ対応、A/Bテストが改善策として語られてきました。どれも必要な場面があります。
ただ、それだけでは見えない場所があります。ページの中で読者がどこで止まっているか。どこで買う理由を受け取れなくなっているか。そこは、まだ見られていない可能性があります。
頭打ちになっているもの、なっていないもの
やり切ったのは、写真、レビュー、スマホ対応、A/Bテスト。
でも、読者がどこで買う理由を受け取れなくなっているかは、まだ見ていないことがあります。
写真を良くする。レビューを増やす。スマホで見やすくする。ボタンや見出しをテストする。これらはページの見た目や使いやすさを整える仕事です。
それでも数字が動かないときは、「ページでできることがない」のではなく、「まだ別の場所を見ていない」のかもしれません。
「うちの商品はニッチだから」「競合が強いから」と言われることがあります。もちろん市場の影響はあります。ただ、競合と同じように写真、レビュー、価格、ポイントで比べられているなら、最後はより安い方、レビューが多い方に寄りやすくなります。その状態では、どれだけページを整えても限界を感じやすくなります。
同じ比べ方の中で、限界が来る
競合のページと比べる。写真の質を上げる。レビューを積み上げる。ポイントを競合と同水準に合わせる。
それでも転換率は変わらない。次は競合より少し安くする。売上は出ますが、利益が薄くなる。
読者が複数の商品を並べて見るとき、何で比べるかはページの見せ方に影響されます。
全員が「素材の良さ」「製法のこだわり」「コスパ」で語っていれば、読者もその見方で比べます。その中で勝とうとすると、より安い商品、レビューが多い商品、知名度がある商品に寄りやすくなります。
限界に見えているのは、商品そのものではなく、同じ比べ方の中で戦い続けていることかもしれません。
広告を増やすと、利益が薄くなる
「ページの限界だから、広告費を増やしてアクセスを増やそう」という方向に向かいます。
あるいは「ポイント還元率を上げて、転換率を維持しよう」という判断になります。
転換率が低い状態でアクセスを増やすと、買わずに帰る読者も増えます。広告費が増えても、利益が残りにくい。
ポイントやクーポンで転換率を維持すると、価格以外の理由で選ばれにくい状態が残ります。ポイントがなければ選ばれない。クーポンがなければ止まる。その固定が強くなります。
「限界」と感じている店舗に共通する3つの状態
何が一番なのか分からない
競合のページを参考に要素を足し続ける。権威性のバナー、お客様の声、詳細なスペック表、FAQ、開発ストーリー。ページが長くなります。
しかしすべての要素を読み終えても、「結局この商品は何のためのものか」が曖昧なまま残ることがあります。
要素を足すことと、読者に「この商品が今の自分に必要だ」と届けることは別です。要素が増えるほど、何が一番なのかが見えにくくなります。
ポイントを下げると売れない
転換率を維持するためにポイント還元率を上げる。クーポンを発行する。売上は出ますが、利益が薄くなります。
ポイントを下げると転換率が下がる。「ポイントをやめると売れなくなる」という固定が生まれ、やめるにやめられない状態が続きます。
これは、価格以外の理由で選ばれにくい状態が残っているサインです。
新施策に逃げても、同じ場所で止まる
ページの限界を感じて、新商品開発、SNS運用、インフルエンサーPRなど別の施策にリソースが分散します。
それぞれに時間と費用がかかります。しかしページの転換率が低いまま新しいアクセスを集めても、利益が改善しにくい状態は残ります。
入口が増えても、ページ内で止まっている場所が同じなら、同じところで読者は止まります。
以下の状態が続いているなら、「限界」という診断を受け入れる前に確認すべき場所があります。
- 写真・レビュー・A/Bテストをやり尽くしたが転換率が頭打ちになり、「これ以上ページでできることはない」と感じている
- 要素を足しすぎてページが長くなり、「結局何が一番言いたいのか分からない」状態になっている
- ポイントやクーポンで転換率を維持しているが、やめると売上が下がるため止められない
- 「市場の限界・商品の限界」という診断を受けたが、何かもう一段あるのではないかという感覚が残っている
どこで買う理由が届いていないかを確認します。
URLを送るだけで、2営業日以内に診断レポートをお送りします。
まとめ
ECでは、写真、レビュー、デザイン、A/Bテストがページ改善として語られてきました。どれも必要な場面があります。
ただ、それらをやっても数字が動かないとき、ページの限界と決めるのはまだ早いかもしれません。ページ内で読者がどこで止まっているかが、まだ残っている可能性があります。
限界と決める前に、ページのどこで買う理由が届いていないかを見る。そこが見えると、広告を増やすべきか、ポイントで支えるべきか、ページの中を見直すべきかが判断しやすくなります。