費用対効果は「増えた売上」ではなく、増えた利益で見る
商品ページ改善で月商が増えても、その増加分がそのまま利益になるわけではありません。商品原価、モール手数料、決済費、送料、広告費など、販売増に伴って増える費用があります。
そのため、制作費の回収を見るときは、改善によって増えた注文数に、1件注文が増えたときに実際に残る利益を掛けて考える方が実態に近くなります。
まずこの形にすると、見積金額を投資として比較できます。
投資前に見る4つの数字
1|月間アクセス数
CVRが同じだけ改善しても、アクセスが多いページほど増える注文数は大きくなります。
2|現在のCVR
現在のCVRを基準に、改善後を何%と仮定するかを置きます。改善幅は保証値ではなく、複数シナリオで試算します。
3|1件注文が増えたときに実際に残る利益
売上ではなく、注文が1件増えたときに実際に残る金額を使います。
4|効果が続く期間
商品ページは一度改善すると複数月使うことがあります。初月だけでなく、何か月利用する前提かで回収可能額は変わります。
たとえばCVRが2.0%から2.5%になった場合
月間アクセス1万、CVR2.0%なら200件の注文です。2.5%なら250件で、差は50件です。
1件注文が増えたときに実際に残る利益が2,000円なら、月10万円の利益増です。40万円の改善費なら、単純計算では4か月で回収する試算になります。
2.5%になると断定しているわけではありません。1.5%、2.0%、2.5%、3.0%など複数ケースを置き、どの水準なら投資が成立するかを見るための試算です。
CVRだけを改善効果にすると見誤るケースもある
商品ページの変更で、客単価、返品率、問い合わせ率、広告効率などが変わる場合もあります。また、季節性、セール、流入元の変化によってCVR自体が動くこともあります。
改善前後を比べるなら、同じ条件に近い期間や流入を比較し、ページ変更以外の要因をできるだけ切り分けます。
見積もりは金額ではなく「何を変える費用か」で比較する
15万円と40万円の見積もりがあっても、作業範囲が違えば単純比較はできません。写真だけを変えるのか、商品理解・競合調査から構成とコピーまで変えるのか、検証まで含むのかで仕事が違います。
先に改善対象を特定し、その改善に必要な範囲が見積もりへ含まれているかを確認します。
結論|「いくらなら安いか」ではなく、何か月で回収できれば投資するかを決める
商品ページ改善の費用対効果は、制作費だけを見ても判断できません。アクセス数、現状CVR、1件あたりの利益、効果が続く期間から、改善幅ごとの回収期間を試算します。
そのうえで、どの改善幅なら投資基準を満たすのか、そもそもページに改善余地があるのかを確認してから発注判断へ進みます。