Amazonで売れたページが、Yahooで止まる
Amazonでベストセラーバッジが付いた商品ページがある。一括出品ツールを使い、商品データをYahoo!ショッピングに複製する。
数週間後、Yahoo!の管理画面を見る。アイテムマッチ広告を回しているのにクリック数が少ない。クリックされても、ページを見た読者がすぐに離脱している。転換率はAmazonの水準まで上がらない。
Amazonでは売れている。だから商品ページの内容は間違っていないはずだ。そう考えるのは自然です。ただ、Amazonで売れたページが、Yahooでもそのまま売れるとは限りません。
同じページのままでは、Yahooの読者に買う理由が届かないことがあります。
一括出品ツールは、商品データを早く移すためには便利です。商品名、価格、画像、スペックをまとめて移せる。
ただ、移せるのはデータです。Yahooの読者がページで何を受け取れば買う理由を持てるかまでは、ツールでは移せません。
白抜き画像が、Yahooで埋もれる
Amazonでは、白抜きでシンプルな1枚目画像が使われます。規約上も、検索結果での見え方としても自然な選択です。
その画像をYahoo!ショッピングの商品サムネイルとして使うと、検索結果の中で埋もれることがあります。周囲の商品には「ポイント10倍」「○○円OFF」「ランキング1位」といった文字入りの画像が並んでいるからです。
Yahoo!ショッピングの検索結果では、価格、ポイント還元、サムネイル内の文字が目に入りやすい。Amazonの白抜き画像をそのまま使うと、クリック前の段階で弱くなることがあります。
ただ、クリックされた後にも問題は残ります。Yahooの読者は、イベントやポイント還元をきっかけに複数店舗を回遊していることがあります。その読者に、Amazon向けの短い説明がそのまま届くとは限りません。
Amazonで売れた形が、Yahooでは止まる
Amazonの商品ページは、短時間で比較して買う読者に合わせやすい画面です。画像、価格、星、配送予定、バレットポイント。読者は必要な情報を素早く見て判断します。
Yahoo!ショッピングでは、ポイント還元やイベントを見ながら回遊する読者が多くなります。楽天に近い縦長LPの文化もあり、ページを読みながら比較する動きが起きやすい。
Amazonで勝ったページは、Amazonの読者には合っていた可能性があります。ただ、それは「どのモールでも最強のページ」という意味ではありません。
Yahooの読者には、なぜ今この商品を見るべきなのか、ポイントや価格以外でどこを見るべきなのかを、ページ内で受け取れる流れが必要になることがあります。
ポイント還元バナーや枠線の色変更は、検索結果でのクリック率に影響することがあります。ただ、クリック率を上げる作業と、ページ内で買う理由を届ける作業は別です。クリックされても、ページ内で買う理由が届いていなければ転換率は変わりにくいままです。
「使い回し」と「翻訳」は何が違うのか
多店舗展開では、リソースに限界があります。一つのページを複数モールで使い回したい。この判断は自然です。
ただ、商品データの使い回しと、ページの流れの使い回しは別です。商品名やスペックは同じでも、読者がページを読む入口は変わります。
商品が必要な理由は、モールが変わっても大きく変わりません。ただ、その理由をどこから話すかは変わります。
Amazonでは短く、Yahooでは比較中の読者を引き込む流れが必要になることがあります。同じ商品の説明を、そのまま移すのではなく、読者の状態に合わせて出し方を変える。これが「使い回し」と「翻訳」の違いです。
Yahooで広告費が消え続ける前に見る場所
クリック率は上がっても、転換率が変わらない
Yahoo!ショッピングのアイテムマッチ広告でクリック数が増える。しかしページに来た読者が購入に進まない。転換率がAmazonの水準まで上がらない。
その状態で、サムネイルやポイントバナーだけを変えても、ページ内で止まっている場所は残ります。クリック率の改善はサムネイルの仕事です。転換率の改善は、ページに来た読者に買う理由が届いているかの問題です。
Yahoo用に作り直す前に
Yahoo用の勝ちパターンを誰かに教えてほしい。どこに外注すればYahoo向けに直してもらえるのか。そう考えることがあります。
ただ、現状のYahooページで読者がどこで離脱しているかが分からないまま外注すると、Yahoo向けのデザインを作る作業になりやすい。
必要なのは、次の外注先を探す前に、今のページで止まっている場所を見ることです。
以下の状態が続いているなら、次の外注先を探す前に確認すべき場所があります。
- Amazonで売れている商品を同じページのままYahooに展開したが、転換率がAmazonの水準の3分の1以下で改善しない
- Yahoo向けにポイントバナーと赤枠を追加したが、クリック率は改善しても転換率が変わらない
- 一括出品ツールで多店舗展開しているが、Amazon以外のモールで転換率が低いままアイテムマッチ広告費だけが消えている
- Yahoo向けに作り直すべきとは分かっているが、何をどう変えればいいかが分からないまま外注先を探している
何をどう変えれば転換率が改善するかを確認します。
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まとめ
多店舗展開では、一括出品ツールで複数モールに展開する方法が選ばれやすい。商品データを移すには便利な方法です。
ただ、AmazonとYahoo!ショッピングの違いは、デザインの好みの差だけではありません。読者がそれぞれのモールに来たときの状態が違います。Amazonで短く届いた説明が、Yahooでは足りないことがある。
次の外注依頼より先に、現在のYahooページで読者がどこで止まっているかを確認する。そこが見えると、デザインを変えるべきなのか、ページの流れを変えるべきなのかが分かります。