レビューが増えた。売れ数は動かない。
新商品の初動で、まずレビューを集める。価格を下げ、広告を打ち、購入者を増やす。レビューが増えれば信頼が生まれ、ユニットセッション率も上がる。Amazonではよく選ばれる進め方です。
しかし、レビューが5件から50件に増えても、ユニットセッション率のベースが変わらないことがあります。次に出てくるのは、「まだレビューが足りないのか」という考えです。
競合には数百件のレビューがある。あの数に追いつくまで耐えるしかない。そう感じるのは自然です。ただ、レビュー数だけを追うと、ページの中で読者がどこで止まっているかが見えにくくなります。
ページを見た読者に「これを選ぶ理由」が先に届いているとき、レビューはその判断を後押しします。
Amazonの新商品では、まずレビューを集めること、SEOや広告で露出を増やすことが初動施策として語られてきました。どれも必要な場面があります。
ただ、レビューや露出を増やしても、ページを見た読者に買う理由が届いていなければ、ユニットセッション率は動きにくいままです。レビューを増やす前に、レビューの前で何が届いているかを見る必要があります。
レビューゼロでも売れる商品と、数百件あっても売れない商品の違い
レビューがゼロ、または少ない状態でも売れる商品があります。一方で、レビューが数百件あってもユニットセッション率が低い商品もあります。
レビューが少なくても売れるページでは、読者がレビューを見る前に「自分にはこれが合いそうだ」と受け取っています。そのあとでレビューがあれば、安心して購入に進みやすくなる。
逆に、ページ本体で選ぶ理由が届いていない場合、レビューは安心材料として読まれても、その後に他社との比較が続きます。
ランキング1位や〇冠達成も同じです。信頼材料にはなります。ただ、同じような実績が競合にも並んでいると、読者は「結局どれも同じように見える」と感じやすくなります。
ランキングは信頼材料です。けれど、それだけで選ぶ理由にはなりにくい。先に必要なのは、「自分にはこの商品が合いそうだ」と思える理由です。
安売りで集めたレビューは、値上げ後に効きにくい
安売りでレビューを集め、レビューが増えたら値上げする。この進め方は、初動の手段として選ばれやすい方法です。
ただ、価格を下げて集めたレビューは、「安いから買った」という購入動機から生まれやすくなります。レビュー内容も「コスパが良い」「この価格なら満足」という言葉に寄りやすい。
それらのレビューは、値上げ後に選ぶ理由として働きにくいことがあります。高くなった価格で見ている次の読者には、「この価格でも選ぶ理由」が必要だからです。
SEOと広告は、より多くの人をページへ届けるために必要です。ただ、ページを見た読者に買う理由が届いていなければ、成約しない訪問者を効率よく集める方向に進むことがあります。アクセスを増やす前に、今のページで購入につながる理由が届いているかを見る必要があります。
先に選ぶ理由。後でレビュー。
レビューがユニットセッション率に貢献するのは、ページを見た読者が先に「これを選ぶ理由」を受け取っているときです。
その状態でレビューやランキング実績を見ると、読者は安心します。「自分が選ぼうとしている商品は、他の人にも選ばれている」と受け取れるからです。
逆に、選ぶ理由が届く前にレビューや実績だけを前面に出すと、読者は「信頼できる商品の中からどれを選ぶか」という比較に戻ります。社会的証明の量を増やすほど、比較する材料が増えることがあります。
- レビュー数が増えているがユニットセッション率のベースが変わらない
- ランキング1位の実績を画像に大きく入れたが、競合も同様の訴求をしており差別化として効いていない
- 安売りでレビューを集めた後に値上げしたらユニットセッション率が下がった
- 広告でアクセスを増やしてもACoSが改善せず、レビューが増えても成約に繋がっていない
読者に「これを選ぶ理由」が先に届いているかを確認します。
URLを送るだけで、2営業日以内に診断レポートをお送りします。
まとめ
Amazonの商品ページでは、レビュー数、ランキング実績、〇冠達成などの社会的証明がよく使われます。どれも信頼材料として必要な場面があります。
ただ、レビューは安心材料です。選ぶ理由そのものではありません。ページを見た読者に「これを選ぶ理由」が届いていなければ、レビューを見てもまた他社と比較します。
レビューを増やす前に、レビューの前で何が届いているかを確認する。そこが見えると、レビュー収集や広告投資の意味も変わります。