星5が増えた。売れ数は動かない。

Vineプログラムに申請する。数週間後、星4〜5のレビューが集まる。「すぐに届きました」「普通に使えます」「コスパが良い」。感想が並ぶ。

この状態になれば売上が伸びるはずだ。そう期待してセラーセントラルを確認する。ユニットセッション率のグラフは、レビュー獲得前とほとんど変わっていない。

レビュー獲得の費用は積み上がっている。割引キャンペーンの負担もある。それでも売れ数が動かない。次に何を改善すればいいのか。広告なのか、画像なのか、価格なのか。迷いが始まります。

レビューだけでは、ユニットセッション率は安定しません。
ページを見た読者に「これを選ぶ理由」が届いていなければ、補強する対象がないまま、証拠だけが増えている状態です。

レビュー数は増えたかどうかが見えやすい数字です。だから改善施策として選ばれやすい。レビューが増えれば、ページが強くなったようにも見えます。

ただ、レビューはページ本体の代わりにはなりません。読者がレビューまで読み進める理由がなければ、レビューを増やしても数字は動きにくいままです。

レビューを読む前に、離脱している

ヒートマップで確認すると、読者はページを開いて数秒でスクロールを止めている。レビューセクションに到達する前に離脱している。そういうページがあります。

この状態でレビューを増やしても、ユニットセッション率は変わりにくい。読まれていない場所に証拠を増やしているからです。

レビューに目が向く理由
セラーが見ている場所
レビューの絶対数や星の平均点が足りない。良いレビューを多く集めれば、読者は安心して購入するはずだと考える
残っている可能性
読者がレビューセクションに到達する前に離脱している。ページ冒頭で「自分に関係がある」と感じられなければ、レビューを読む前に別のページへ移動する

読者がレビューを読むのは、ページを通じて「この商品は自分に関係があるかもしれない」と感じた後です。

その感覚がないままレビューが並んでいても、他人の感想として処理されます。レビューの内容や数の問題ではなく、レビューまで読む理由がページ内にあるかどうかです。

レビューが少ない競合に負ける

自社は星4.5のレビューが数十件ある。競合にはレビューがほとんどない。それでも競合の方が検索順位も売れ数も上回っている。

Amazonはレビュー数で決まる。そう考えていると、説明がつかない現象です。

レビューが少ない競合に負ける理由
よくある見立て
Amazonユーザーはレビューの数と点数だけで購入を決める。だからレビューが少ない後発者は、先行者に勝てないと考える
残っている可能性
ユニットセッション率は、レビュー数だけでは決まらない。ページの冒頭や画像、バレットポイントで読者に何が届いているかにも左右される

レビューが少なくても、ページを見た読者に「自分に関係がある」と感じる情報が先に届いていれば、選ばれることがあります。

逆にレビューが多くても、ページ本体で選ぶ理由が届いていなければ、レビューの少ない競合に負けることがあります。レビュー数の差だけで見ていると、ページで何が届いているかを見落とします。

「高評価レビュー多数!」をA+冒頭に置く場合。
高評価バナーは安心材料になります。ただ、読者がまだ「自分に関係がある商品か」を見ている段階で高評価を見せても、見る順番が逆になっています。自分に関係するかどうかが先で、他の人がどう評価したかは後です。

「普通に使える」が増えていく

Vineプログラムや割引キャンペーンで集まるレビューは、「配送が早い」「コスパが良い」「普通に使えた」という内容になりやすい。

それ自体は事実の記録です。ただ、読者が本当に知りたい「自分の悩みに合うのか」「なぜこの商品なのか」までは届きにくい。

よく選ばれる改善策
市場で選ばれやすい手段
VineプログラムやSNSインフルエンサーを活用して、短期間でレビューを増やす。またはA+の冒頭に「高評価レビュー多数」というバナーを大きく配置する
それでも残る問題
「すぐ届く」「普通に使える」は安心材料です。ただ、「この商品でなければ」と感じる理由にはなりにくい。ページ本体で選ぶ理由が届いていなければ、レビューは補強材として機能しにくい

「すぐ届く」「普通に使える」というレビューは、不安を少し減らします。ただ、それだけで「この商品を選ぶ理由」にはなりにくい。

レビューは安心材料です。商品を選ぶ理由そのものではありません。選ぶ理由が先に届いているとき、レビューはその判断を支える証拠として機能します。

レビューを増やす前に、見る場所がある

レビュー投資だけが積み上がる

レビュー獲得のための割引、無料配布、Vineプログラム費用が積み上がる。ユニットセッション率が変わらない状態でこのコストが続くと、売上は維持できても利益が削れます。

いつになれば自然に売れる状態になるのか。そこが見えないまま、次のレビュー獲得施策を検討することになります。

レビューへの投資が利益改善につながるには、ページ本体で選ぶ理由が届いている必要があります。その前提がないままレビューを増やしても、回収されにくい投資が積み上がります。

レビュー数の土俵で戦い続ける

同カテゴリの先行者が数千〜数万件のレビューを持っている。今からどう頑張っても勝てない。そう感じるのは自然です。

その判断から、価格を下げる、割引を強める、レビューを急いで集める方向へ進みます。

ただ、レビュー数で勝てないから終わりではありません。レビュー数ではなく、ページで読者に何が届いているかを見る余地があります。レビュー数の勝負に乗り続ける前に、ページ本体を確認する必要があります。

以下の状態が続いているなら、次のレビュー獲得施策より先に確認すべき場所があります。

無料診断
レビューを増やす前に、止まっている場所を見る。
レビューを増やしても数字が動かないなら、レビューを読む前に離脱している可能性があります。
ページを見た読者に、先に何が届いているかを確認します。
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まとめ

Amazon運用では長く、レビュー数を増やすことが売上改善の近道として語られてきました。レビューは確かに重要です。

ただ、レビューは補強材です。ページ本体で「これを選ぶ理由」が届いているとき、その判断を支える証拠として機能します。

レビューを増やしてもユニットセッション率が変わらないなら、レビューを読む前に読者が止まっている可能性があります。次のレビュー獲得施策の前に、ページ本体で何が届いているかを確認する必要があります。