数週間かけた。数字は動かない。
売れている競合ページを開く。画像の順番、見出しの位置、色使いを書き出す。それを参考にしながら、担当者がCanvaやPhotoshopで自社のA+コンテンツを作り込む。
数週間かけてアップロードした。今度こそ変わるはずだと思ってビジネスレポートを確認する。ユニットセッション率の数字は、改善前とほとんど変わっていない。
また時間を使ってしまった。競合も見た。画像も整えた。商品の良さも入れた。それでも数字が動かない。そこで「まだデザインスキルが足りないのか」と考え始めます。
自社の人間ほど、「商品の良さを伝える」方向に寄りやすい。でも読者が見ているのは、「いくつかある中で、なぜこれなのか」です。
Amazonの改善ノウハウでは、Canvaの使い方、A+コンテンツの作り方、競合分析の手順が語られやすい。どれも必要です。
ただ、そこでさらにスキルを磨いても、止まっている場所が違えば数字は動きません。ページを見た読者に「これを選ぶ理由」が届いているか。そこを見ないまま作業だけを重ねると、工数だけが積み上がります。
競合ページを真似るほど、自社商品の強みが消えていく
売れているページを真似れば売れる。そう考えるのは自然です。実際、競合ページには学ぶべき要素があります。
ただ、競合ページの見た目は真似できますが、そのページで読者が何を受け取っているかまでは、外側から見えにくい。画像の順番や色使いを移しても、読者が「この商品を選ぶ理由」まで移るわけではありません。
形だけを移すと、自社商品固有の強みが競合の型に合わせて削られます。残るのは、売れているページに似た見た目を持つ自社商品の説明です。
競合分析は必要です。ただ、見るべきなのは形だけではありません。どんな読者が、どんな迷いの中で、そのページを読んでいるのか。そこを見ないまま形だけを移すと、知らないブランドの劣化コピーに見えやすくなります。
売り手目線から抜けにくい
自社商品の良さは誰よりも分かっている。それなのに、なぜ伝わらないのか。この疑問が残ります。
答えは少し逆です。商品の良さを誰よりも知っているからこそ、読者が見ている場所から離れやすくなります。
自社の人間がページを作るとき、最初に出てくるのは「お客様に伝えたいこと」です。開発背景、こだわり、素材、製法。どれも大切です。
ただ、Amazonで読者が見ているのは、「他の商品もある中で、なぜこれなのか」です。売り手が伝えたい情報と、買い手が今ほしい情報は、同じとは限りません。
自社で作った流れが売り手目線のままなら、デザインだけ綺麗にしても数字は動きにくいままです。コストを抑えたように見えても、読者に選ぶ理由が届いていなければ、外注費も担当者の工数も回収されにくくなります。
自社でやり続けることが、最もコスト高になる
外注は費用がかかる。だから、まずは自社でできるところまでやる。この判断は自然です。短期的には、出ていく現金を抑えられます。
ただ、担当者が数週間を費やして作ったページでユニットセッション率が変わらないとき、その期間の人件費と機会損失は見えにくいコストになります。
止まっている場所がスキルではなく、ページの流れにあるなら、その作業は積み上がっても結果につながりにくい。さらに「もっとスキルを上げれば改善できるはず」と考えると、同じ方向の作業が続きます。
- 競合ページを分析して自社で画像を作り直したが、ユニットセッション率が変わらず担当者の工数だけが消費された
- 自社商品の良さを分かりやすく伝えようと情報を整理するほど、競合との差別化が薄くなっている感覚がある
- 構成は自社で考え、デザインだけ外注したが、完成したページでもユニットセッション率は変わらなかった
- もっとスキルを上げれば解決するという前提で改善を続けているが、根本的な改善の手応えがない
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まとめ
Amazon商品ページの内製改善では、競合を分析する、ツールの使い方を覚える、CanvaでA+を作る、デザインだけ外注する。こうした方法が選ばれやすい。どれも必要な作業です。
ただ、自社でページを作るほど、伝えたいことから始まりやすくなります。読者が見ているのは、「他の商品もある中で、なぜこれなのか」です。
自社改善を続ける前に、今のページで読者がどこで止まっているかを確認する。そこが見えると、自社で続けるべき作業と、外に出すべき作業が変わります。