提案書が、全部同じ

複数社に相見積もりを依頼する。返ってくる提案書はどれも似ています。メイン画像、A+コンテンツ、キーワードSEO、月額運用。内容も価格帯も大きくは変わらない。

どこも同じなら、安いところでいいか。そう考えたくなります。あるいは、Amazon専門の運用代行に任せる。広告の数字は管理され、レポートも届く。しかしビジネスレポートのユニットセッション率は改善前と変わらない。

同じ提案が並ぶのは、各社が悪いからではありません。
制作会社は制作物を、運用代行会社は運用業務を商品にしている。どちらも、ページを見た読者に「この商品を選ぶ理由」を届ける仕事までは、商品として持っていないことがあります。

Amazon商品ページ改善の外注では長く、SEOに強い会社、A+コンテンツの実績が多い会社、運用実績のある代行会社を選ぶ流れがありました。どれも必要な視点です。

ただ、ユニットセッション率を動かすには、ページ上で買う理由が届いているかを見る必要があります。ここが提案に入っていなければ、制作や運用に費用をかけても数字は動きにくいままです。

実績の数は、何の実績かで変わる

ポートフォリオを見ると、ビフォーアフターの画像が並んでいる。確かにデザインは整っている。見栄えも良い。しかし、ユニットセッション率がどう変わったかまでは示されていない場合があります。

実績の数は、何の実績かによって意味が変わります。

実績を見るときの分かれ目
綺麗なページを作った実績
デザインのビフォーアフターが整っている。見栄えのクオリティは高い。ただし、数字の変化が示されていない場合、その実績は制作物の完成度を示している
数字を動かした実績
どのページで、どこを変えたから数字が動いたのかを説明できる。見た目の変化だけでなく、読者に何が届くようになったかまで説明されている

自社商品の独自情報をヒアリングシートに詳しく書いて渡した。それでも納品されたページが、機能の羅列、素材の説明、レビュー抜粋で終わることがあります。

これは、情報が足りなかったからではありません。渡した情報が、読者が「これを選ぶ理由」として受け取れる形に変わっていない状態です。情報量が豊富でも、選ぶ理由として届かなければ比較は終わりません。

作る仕事と、運用する仕事の外に残るもの

制作会社の仕事は、完成した画像やA+コンテンツを納品することです。画像のクオリティ、規約への対応、見た目の完成度には責任を持ちます。

運用代行会社の仕事は、広告運用やキーワード調整、在庫管理などです。広告ROAS、検索順位、セッション数の管理には強みがあります。

外注先ごとに見ている場所
制作会社が見ている場所
画像のクオリティ、A+コンテンツの仕上がり、白抜きレギュレーションの遵守。綺麗で規約に合った納品物を作ること
運用代行が見ている場所
広告ROAS、キーワード順位、セッション数、在庫管理。Amazonのシステム内で指標を整えること
どちらの提案にも入りにくい場所
ページを見た読者が、この商品を選ぶ理由を受け取れているか。ここが抜けると、制作物が整っても、運用が回っても、ユニットセッション率は動きにくい
成果報酬型のAmazonコンサルについて。
成果報酬型が悪いわけではありません。ただ、短期で売上を動かしやすい施策に目が向きやすくなります。広告、価格、クーポンは動かしやすい。一方で、ページ上の買う理由を見直す仕事は、時間も理解も必要です。

提案で見るべき一言

提案の場では、難しい質問をする必要はありません。

聞くべきことは一つです。

この商品を選ぶ理由を、ページのどこでどう伝えますか。

この質問に対して、「まずヒアリングシートで情報を集めます」「A+を何枚作ります」「SEO対策をします」という答えだけが返ってくるなら、提案は作業寄りです。

一方で、読者が何と比較しているか、どこで迷っているか、どの順番なら選ぶ理由として届くかまで話せるなら、ページの中身まで見ている可能性があります。

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まとめ

Amazon商品ページ改善の外注では、Amazonのアルゴリズムに詳しい会社、A+コンテンツの制作実績が多い会社、Amazon専門の運用代行会社が選ばれやすい。どれも必要な専門性です。

ただ、ユニットセッション率が動かないとき、問題は制作物の完成度や運用指標だけではない場合があります。ページを見た読者に、これを選ぶ理由が届いているか。そこが抜けると、外注費をかけても数字は動きにくいままです。

外注先を選ぶ前に、今のページでどこまで買う理由が届いているかを確認する。そこが見えると、次に誰へ何を依頼すべきかも変わります。