綺麗になった。数字は動かない。

Amazon商品ページの画像改善を考えるとき、まず「解像度を上げる」「光と陰影を整える」「素材の質感を伝える」という方向に目が向きます。プロのカメラマンに依頼すれば、画像は確かに綺麗になります。

しかし、画像が綺麗になってもユニットセッション率が変わらないことがあります。見た目は良くなった。商品も魅力的に見える。それでも、売れ数は変わらない。

綺麗な画像は、不安を減らします。
ただ、それだけで「これを選ぶ理由」までは生まれません。

見た目を整えることと、選ぶ理由を届けることは別です。画像が数字に効くのは、読者が「この商品を見る理由」「他ではなくこれを選ぶ理由」を受け取れたときです。

Amazon画像制作の現場では長く、高解像度、綺麗なライティング、豊富な画像枚数が語られてきました。どれも必要です。ただ、そこだけに投資し続けると、「綺麗になったがユニットセッション率は変わらない」という状態が残ります。

スマホのスワイプは、比較の続き

Amazonのスマホ画面で、読者は商品画像をスワイプします。1枚目から2枚目へ。2枚目から3枚目へ。この動きは、必ずしも「この商品をもっと知りたい」という前向きな行動ではありません。

多くの場合、読者は他の商品と比べながら見ています。価格、レビュー、機能、見た目。比較の材料を集めるためにスワイプしている状態です。

ここで「一番綺麗な写真を1枚目に置こう」と考えると、画像選びは見た目の勝負になります。でも、読者はすでに競合と比べています。1枚目で必要なのは、綺麗さだけではありません。「この商品を見る理由」を渡すことです。

画像を考えるときの分かれ目
見た目から考えた場合
一番綺麗に商品が見える写真を1枚目に置く。2枚目以降に機能やスペックを並べる。読者は情報を理解したあと、他の商品と比べる
買う理由から考えた場合
読者が何と比べ、どこで迷っているかから画像の内容を決める。1枚目から2枚目に進む中で、「この商品を見る理由」が届くようにする

競合が画像に入れている「〇〇1位」や機能アイコンを追加する。情報は増えます。けれど、それが比較材料になるだけなら、読者はまた別の商品を見に行きます。

情報を追加するほど、比較すべき項目が増える。そういう状態では、画像を増やしても選ぶ理由は強くなりません。

制作会社は、綺麗に作る専門家です

プロの制作会社に頼めば、Amazonで売れる見せ方も分かっているはず。そう考えるのは自然です。

ただ、制作会社の仕事は、多くの場合「依頼された内容を高品質に作ること」です。どんな画像を作るかという指示があれば、撮影やデザインや編集が始まります。

その画像を見た読者が買う理由を受け取れるか。そこまで見る仕事は、制作の見積もりに入っていないことが多いです。制作会社のクオリティが高くても、発注前に伝える内容が決まっていなければ、綺麗だが機能しない画像が納品されます。

制作の仕事と、先に決めるべきこと
制作会社が担いやすい仕事
指示された内容を高品質なビジュアルにする。解像度、ライティング、色調整、動画編集、見た目の整え方を担う
制作前に決めるべきこと
読者がその画像や動画を見て、何を受け取るか。何をどの順番で見せれば「これを選ぶ理由」になるか。ここを先に決める必要がある
売れている競合の画像順番を真似する場合。
競合の画像の形は真似できます。メリット、機能、実績という並びも再現できます。ただ、形を真似しても、自社商品を選ぶ理由までは生まれません。読者がどこで迷い、何を受け取れば比較をやめられるのか。そこは商品ごとに違います。

動画は、冒頭で止まる

商品紹介動画を作る。商品が回転する映像。機能が文字で流れる映像。BGMも入っている。視覚的には整っている。

それでも視聴維持率が低い。冒頭数秒で離脱されている。「もっと演出にこだわれば変わるのか」と考えたくなります。

視聴維持率が低い原因は、演出ではない場合があります。冒頭で「この動画を見る理由」が届いていない。商品が回る映像を見ても、視聴者は自分に関係があると感じられなければ離脱します。

動画を最後まで見てもらうには、最初に「自分の話だ」と感じる入口が必要です。演出は、その後に効きます。

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まとめ

Amazon画像・動画制作の現場では長く、高解像度、綺麗なライティング、豊富な画像枚数、リッチな動画演出が語られてきました。どれも必要です。

ただ、画像や動画が数字に効くのは、読者が「これを選ぶ理由」を受け取れたときです。綺麗さだけでは、比較を終わらせる理由にはなりません。

撮り直す前に、今の画像でどこまで選ぶ理由が届いているかを確認する必要があります。そこが見えると、次に作るべき画像や動画も変わります。