全部揃えた。動かない。
Shopifyで作った。おしゃれなストアだ。スマホでも見やすい。決済もスムーズだ。Meta広告も代理店に任せた。クリックは来る。それなのに、買われない。
コンバージョン率は0.5%を下回ったまま動かない。広告費だけが先に増えていく。
「クリエイティブを変えましょう」「ランディングページのUIを改善しましょう」。提案は来る。費用も増える。作業も増える。それでも数字は動かない。
「この商品を選ぶ理由」を受け取れる場所が、ページの中にあるかどうかが先だ。
そう考えてしまうのは自然です。EC業界では長年、「Shopifyで作ったストアにMeta広告を流せば、アクセスが増えた分だけ売上が動く」という流れで語られてきました。制作会社も、代理店も、プラットフォームの情報も、その流れで説明してきました。
だから、ストア構築と広告運用を揃えれば解決すると考えてしまうのは自然です。ただ、そのまま施策を重ねると、ページで買う理由が止まっている場所は見えないまま残ります。
分業で残った
Shopifyの制作会社は「広告のクリエイティブが弱いから来る人の質が悪い」と言う。Meta広告の代理店は「ランディングページのUIが問題だ」と言う。それぞれが、自分の担当範囲から原因を見ている。
どちらの説明も間違っていない。ただ、どちらも「ページで買う理由が届いているかどうか」については答えていない。
分業すること自体は、作業を進めるうえでは自然です。ただ、広告からページを貫く「この商品を選ぶ理由」をそこを見る役割が、どこにも割り当てられないまま進んでしまう場面があります。
ページで買う理由が届かなければ、どちらの施策を改善しても、コンバージョン率は動きません。
アプリを増やしても残る
レビューアプリを入れた。ポップアップを追加した。カウントダウンタイマーも試した。ストアは重くなった。コンバージョン率は動かなかった。
Shopifyの豊富なアプリは、今あるページに機能を追加するものだ。ページで買う理由が届いていない状態で機能を追加しても、来た人が購入に進む理由は生まれない。
ヒートマップで離脱箇所を確認してボタンの色を変えることは、今あるページの中でどちらが反応されやすいかを調べる作業です。ページ全体で買う理由が届いているかどうかは、別のところから見る必要があります。
ツールの数と、コンバージョン率が動くかどうかは、直接つながりません。
総合代理店でも残った
「Shopify構築も広告運用も一括でやります」という業者に依頼した。月額数十万円を払った。窓口が一本化されてやりとりは楽になった。コンバージョン率は変わらなかった。
一括対応できることと、ページで買う理由を届けられることは別の話だ。
Shopifyの設定や広告の運用は、作業として正確にこなせる。ただ、SNSから受動的に来た人が「競合ではなくこの商品を選ぶ理由」を受け取れるかどうかは、設定や運用だけの話ではない。ページの中に何が届いているかの話だ。
「Shopifyに詳しいか」「Metaのアルゴリズムを理解しているか」は、依頼先を選ぶときに見る場所として自然です。ただ、コンバージョン率が動くかどうかは、その先にある。ページを読んだ人が買う理由を持てる状態になっているかどうかで変わります。
以下の状態が続いているなら、依頼先を変える前に今のページを見る必要があります。
- クリックは来るが購入に進まず、コンバージョン率が1%を下回ったまま動かない
- 制作会社と代理店の間で責任の所在が曖昧になり、CPAが改善しない
- ヒートマップやアプリを増やしているが、誤差レベルの変化しか起きていない
- 総合代理店に一括依頼したが、コンバージョン率は変わらなかった
どこで止まっているかが分かれば、次の投資をどこに使うかが決められます。
URLを送るだけで、2営業日以内に診断レポートをお送りします。
SNSから来た人は迷っている
楽天やAmazonで検索してきた人は、ある程度の買う気持ちを持って来る。キーワードで探しているから、関心の強さが違う。
Meta広告でShopifyに来た人は違う。タイムラインを流し見していたところで広告が目に入った。クリックした理由は「なんとなく気になった」程度のことが多い。その人に商品の説明を並べても、購入には進みにくい。
その状態で来た人に「他の商品ではなく、これを選ぶ理由」が届いていなければ、ページは比較対象として処理されて離脱する。Shopifyのデザインが整っていても、広告のクリエイティブが良くても、その後に見るものがカタログ型のページであれば、コンバージョン率は動かない。
依頼先を選ぶ前に確認する場所はここです。今のページを読んだ人が、買う理由を受け取れているかどうかです。ただし、自社ページのどこで止まっているかは、記事だけでは判断できません。
次の外注の前に
EC業界では長年、「Shopifyで作れば売れる」「Meta広告を回せばアクセスが来る」という方向で語られてきました。制作会社も、代理店も、プラットフォーム側の情報も、その流れで説明してきました。
だから、ストア構築と広告運用を揃えれば解決するという流れになるのは自然です。ただ、そのまま外注先を変え続けると、ページで買う理由が止まっている場所は見えないまま残ります。
Shopify事業者がMeta広告で成果を出せるかどうかは、依頼先の体制ではなく、ページで来た人が買う理由を持てる状態になっているかどうかで変わります。ただし、自社ページのどこで止まっているかは、記事だけでは分かりません。