契約前に確認するのは「月額」より、6か月後に何が残るか
楽天運用代行の契約では、料金、契約期間、業務範囲、成果報酬の定義、追加費用、解約条件を確認します。2026年の公開料金例でも、最低契約期間は1か月から6か月以上まで差があります。
ただし、契約書の項目を埋めるだけでは足りません。契約終了時に、売上改善だけでなく、ページ・データ・アカウント・制作物・運用履歴が自社へ残るかまで確認します。
1|契約期間:最低期間より、更新・解約・引継ぎ条件を見る
運用改善には、分析・施策・検証を繰り返す時間が必要です。そのため最低契約期間を設ける会社もあります。ただし、契約前に見るべきなのは「何か月縛られるか」だけではありません。
いつ自動更新されるか、解約は何日前までに伝えるか、途中解約はできるか、終了月に何を引き継ぐかまで確認します。最低期間が同じでも、この条件で出口の自由度は大きく変わります。
2|料金:固定費・成果報酬・追加費用を分ける
月額固定、成果報酬、複合型のどれでも、制作・広告・撮影・商品登録などが別料金になる場合があります。
成果報酬なら、総売上か純増か、税込・税抜、送料、返品、キャンセル、ポイント、広告費をどう扱うかまで定義します。
3|担当範囲:業務名ではなく成果物と実行者を決める
4|権限:RMS・広告・制作データを誰が所有するか
運用代行では、RMS、広告関連、制作ツール、共有ドライブなど複数の権限を扱います。契約終了時に、代行会社しかアクセスできない状態が残ると引継ぎが止まります。
アカウント所有者、付与する権限、退任時の削除、制作物の納品形式、共有データの返却方法を確認します。
5|成果:売上だけでなく利益と施策条件を残す
「売上○%増」を成果条件にする場合も、広告費や値引きを大きく増やせば売上は動きます。成果報酬契約では、売上だけでなく、広告費、粗利、ポイント・クーポン等の条件を合わせて管理します。
基準売上/広告予算/値引き上限/利益条件/対象商品の範囲/季節要因。
6|AI・外部委託:誰が制作・分析するかを確認する
代行会社がAIや再委託先を使う場合があります。問題は利用自体ではなく、機密情報・商品情報・顧客情報をどこまで渡すか、最終レビューを誰が行うかです。
必要に応じて、再委託の可否、情報管理、成果物の権利、AI利用時の確認体制を契約前に確認します。
7|解約:終了時の引継ぎまで決める
解約通知だけでなく、最終月の作業範囲、RMS権限削除、広告設定、制作データ、レポート、改善履歴、未完了タスクの引継ぎを決めます。
「解約できる」だけでなく、翌月から自社または別会社が運用を続けられる状態を契約の出口にします。
契約前チェックリスト
- 最低契約期間・自動更新・解約通知期限・途中解約・引継ぎ条件
- 固定費・成果報酬・追加料金
- 分析・広告・制作・RMSの担当範囲
- 成果報酬の基準売上と計算方法
- RMS・広告・制作物の所有権と権限
- AI・再委託・情報管理のルール
- 契約終了時のデータ・設定・制作物の引継ぎ
契約の目的は、トラブルを避けることだけではありません。運用中の判断を速くし、終了後も店舗運営を止めない状態を先に作ることです。