運用代行で任せられる仕事は広い。ただし「全部任せる」とは決めない
楽天市場の店舗運営には、店舗構築、受注管理、メール配信、データ分析、広告、販促、商品ページ更新など複数の業務があります。楽天のRMS自体も、店舗構築・受注管理・メール・データ分析の主要機能を一つに統合しています。
運用代行会社は、このうち一部または複数を請け負います。ただし、同じ「運用代行」でも、分析提案だけの会社、広告・販促まで行う会社、制作や商品登録まで含む会社で範囲は違います。
1|戦略・分析:最初に何を直すかを決める
R-Karteではアクセス・転換率・客単価などを確認できます。運用代行に分析を任せる場合は、数字をまとめるだけでなく、アクセス不足なのか、CVRなのか、客単価なのかを分け、次に触る場所まで決めるかを確認します。
ここを外注しても、最終的な価格方針、在庫投資、新商品投入など、経営判断まで自動的に代行会社へ移るわけではありません。
2|広告・販促:RPPやイベント施策を実行する
広告運用、ポイント、クーポン、スーパーSALEやお買い物マラソンの準備などは、運用代行の代表的な実務です。広告費の上限や値引き幅は店舗側の承認事項として残し、日々の調整を外部化する形が一般的です。
広告予算の上限/値引き許容幅/ポイント原資/イベント時の利益下限。
3|商品ページ・クリエイティブ:制作まで含むかを確認する
商品ページ制作、サムネイル、バナー、LP改修まで含む会社もあれば、改善案だけを出し、制作は別料金・別会社という場合もあります。
制作を任せるなら、画像を作るだけでなく、どの商品を優先し、何を訴求し、変更後にどの数字を見るかまで一つの流れになっているかを確認します。
4|商品登録・受注・在庫・CS:バックエンド業務は別契約になりやすい
楽天のR-Backofficeでは注文管理や一括処理などができます。商品登録、受注、在庫、問い合わせ対応まで請け負う代行会社もありますが、売上改善支援とは別チーム・別料金になることがあります。
この領域を外注する目的は、売上施策よりも社内工数の削減です。売上改善を期待して依頼する業務と、作業時間を減らすために依頼する業務を分けて考えます。
5|店舗側に残すべき判断もある
6|AI利用の有無より、判断主体と確認工程を見る
分析整理、レポート、商品説明の下書き、バナー案などにAIを使う会社もあります。比較すべきなのは、AIを使うかではありません。
どの商品を優先するか、どの施策を先に行うか、どの訴求を採用するかを誰が決め、誰がレビューしているかを確認します。AIを使っていても、人が店舗固有の条件を見て最終判断していれば、役割は明確です。
7|業務一覧ではなく、「誰が決めて誰が動くか」まで決める
- 分析:どの数字を見て、どこまで改善案を出すか
- 優先順位:誰が最初にやる施策を決めるか
- 実行:RMS・広告・制作を誰が担当するか
- 承認:価格・広告費・在庫を誰が最終決定するか
- 確認:変更後の数字を誰が見て次を決めるか
運用代行を「全部まとめて任せるサービス」と考えるより、何を自社で決め、何を代行会社に任せるかを先に決めたほうが、必要な範囲を選びやすくなります。