PCとスマホで変えるのは「伝える内容」ではなく、最初に見せる量と操作のしやすさ

楽天市場ではPC版の商品情報からスマホ版も作成され、楽天公式もモバイルファーストの設計を重視しています。ただし、デバイスが変わるたびに商品の主要価値まで変える必要はありません。

PCとスマホで同じ購入判断を維持しながら、スマホでは一画面の情報量を減らし、PCでは比較しやすい幅を使うのが基本です。

1|スマホ:最初の画面では「何の商品・いくら・何が良い」を優先する

スマホは表示面積が小さいため、商品名、画像、価格、主要価値、レビュー、配送、クーポンを同時に強調すると、最初の視線先が増えます。

まず商品、主要条件、最も重要な価値を理解できる状態にし、詳細は縦スクロールへ送ります。

2|PC:横幅を「情報追加」ではなく比較しやすさに使う

PCでは画面幅があるため、商品画像と価格・条件、比較表などを横に並べやすくなります。ただし空いた場所へ新しい訴求を追加する必要はありません。

同じ判断を短い視線移動で比較できる配置へ使います。

3|スマホでは、文章を削るより意味単位で縦に分ける

スマホだから説明を半分に削ると、原因と結果の間が抜けることがあります。情報自体を削る前に、見出し、短い段落、画像、表を縦方向に分けます。

「仕様 → 物理・行動変化 → 使用結果」の必要な因果は、デバイスが変わっても残します。

4|PCでは、一覧比較が有効な情報をまとめる

サイズ比較、バリエーション、仕様差など複数項目を横に比べる情報はPCで視認しやすくなります。一方、スマホでは同じ表を縮小せず、項目を縦に分けたりスクロール可能な形にします。

5|スマホではタップ対象と表示速度も購入判断の一部になる

楽天公式は、モバイル設計でタップしやすいボタン、重要情報の上部配置、画像最適化などを挙げています。内容が正しくても、ボタンが押しにくい、画像が重い、文字が小さいと購入までの操作が増えます。

6|PCとスマホで、上部と下部の判断軸を変えない

PCでは機能訴求、スマホでは情緒訴求のように、デバイスを理由に主な購入理由を変えると、流入環境によって商品の意味が変わります。

商品名を消しても成立する主要価値は共通にし、見せる順・文字量・レイアウトだけを端末へ合わせます。

7|検証はデバイス別のアクセス・CVRも確認する

スマホ改善後に店舗全体CVRだけを見ると、PC流入の変化と混ざります。利用可能なデータでデバイスや流入の違いを確認し、変更した対象と結果を対応させます。

PCとスマホの優先順位

同じ内容を、違う見せ方へ
スマホ
最初の情報量を絞る/縦に一判断ずつ進める/タップしやすくする/画像を軽くする。
PC
横幅で比較しやすくする/画像と条件を同時確認できる/一覧表を使いやすくする。
共通
主要な購入理由/原因と結果/価格・配送等の条件/証拠の意味。

PCとスマホで別のセールスストーリーを作るのではありません。同じ購入判断を、各画面で最も少ない操作と補完で終えられる表示へ変えることが優先です。