疑問が出た瞬間に離脱していた
ページを見ている来た人の頭の中に、あるタイミングで疑問が浮かぶ。「自分には使いこなせないかもしれない」「配送が遅いかもしれない」「もっと安い店があるかもしれない」。
その疑問が浮かんだ瞬間に、来た人はページを離れる。まだスクロールの途中でも、疑問が出ると次のページへ移ってしまう。
ヒートマップで確認した。FAQのあるページ下部には届いていなかった。疑問より先にFAQに到達できていなかった。
来た人が疑問を持った瞬間にページを離れているため、ページ末尾に集めた答えは届かないことがあります。買わない理由は、FAQが届く前の場所で生まれています。
EC業界では長年、「購入前の不安はFAQや保証、返品ポリシーで解消するのが正しい手順だ」という流れで語られてきました。制作会社も、ページ制作のノウハウも、その方向で説明してきました。
だから、まずFAQを充実させるのは自然です。ただ、そのまま続けると、転換率が止まっている場所は見えないまま残ります。
FAQに集めた。ページ下部に届かなかった。
「よくある疑問をFAQにまとめれば転換率が上がる」と考えた。返品・送料・使い方・注意点を丁寧にまとめた。ページの末尾に置いた。
転換率は変わらなかった。ページ滞在時間を確認した。維持されていた。しかしカート追加率は低いままだった。スクロール率を確認した。FAQのあたりまで到達している人が少なかった。
FAQを末尾に集める考え方は、来た人がページを最後まで読む状態を前提にしています。疑問が出た瞬間に離脱している場合、FAQは来た人には届いていないことがあります。
星1〜3を読まれた。消去法で外された。
楽天で来た人は、「買う理由」を探すだけでなく「買わない理由」を探している。星4・5のレビューより、星1〜3のレビューを優先して読む傾向がある。
「自分には合わないかもしれない」という疑問が一つでも見つかると、その商品は選択肢から外れやすくなる。消去法で選ばれる側にいるか、外される側にいるか。その分かれ目は、疑問が出た瞬間に何が届いているかで変わります。
返品保証を目立たせることやレビュー画像を追加することは、来た人の安心を作る作業として有効です。ただ、来た人が疑問を持った瞬間にページを離れている場合、保証やレビュー画像が届く前に離脱しているかもしれません。追加する前に、今のページで転換率が止まっている場所を確認することが先になります。
買わない理由は、届いた瞬間に消えている
転換率がFAQを変えても動かない場合、問題はFAQの内容ではなく、疑問が生まれる場所と答えが届く場所がズレていることにあります。
来た人の疑問はページを読んでいる途中、各セクションで生まれます。そこで答えが届いていれば、来た人は読み進みやすくなります。答えがない場合、その疑問が離脱のきっかけになります。
ただ、買わない理由が消えないとしても、止まっている場所は一つではありません。
価格を見た瞬間に迷いが出ているのか。使用条件を読んだところで不安が生まれているのか。星1〜3のレビューを見た後に離れているのか。配送や返品の説明まで届く前に比較へ戻っているのか。
同じ「買わない理由が残っている」状態でも、直す場所は商品によって変わります。
ただし、自社ページのどこで疑問が生まれているかは、商品によって異なります。記事だけでは判断できません。
以下の状態が続いているなら、次のFAQ改修の前に今のページを見る必要があります。
- FAQを充実させたが転換率が変わらないままカート追加率が低い
- ページ滞在時間は確保できているのにFAQまで到達している人が少ない
- 返品保証や配送説明を強化したが転換率が動かなかった
- 「ページ途中で離脱されているのは分かるが、どこで止まっているか分からない」という状態が続いている
どこで止まっているかが分かれば、次に何を変えるかが決められます。
URLを送るだけで、2営業日以内に診断レポートをお送りします。
次のFAQ改修の前に
EC業界では長年、「購入前の不安はFAQや保証説明、返品ポリシーでまとめて解消するのが正しい手順だ」という流れで語られてきました。制作会社も、ページ制作のノウハウも、その方向で説明してきました。
だから、FAQを充実させるのは自然です。ただ、来た人が疑問を持った瞬間に離脱している場合、FAQがページ末尾にまとめられていると答えが届きにくい状態が続きます。
転換率が動くかどうかは、FAQの量だけでは決まりません。疑問が生まれる場所で答えが届いているかどうかで変わります。ただし、自社ページのどこで疑問が生まれているかは、記事だけでは判断できません。