先に手数料を引く。残った金額を「利益」と呼ばない
Makuakeの相談・掲載自体には費用はかかりません。プロジェクトが成立した場合、集まった応援購入金額に対して税抜20%(税込22%、決済手数料込み)の手数料が発生します。広告支援等を利用する場合は別途費用が発生することがあります。
採算を見るときは、応援購入額から手数料を引いて終わりではありません。商品原価、国内外送料、梱包、関税・輸入費、広告、制作、返品・不良対応など、応援購入を実現するための費用を同じ売上へ戻して計算します。
1|まず、応援購入額からMakuake手数料を引く
税込の応援購入額を100万円と仮定し、税込22%の手数料を単純計算すると22万円です。ここで残る78万円は、まだ利益ではありません。
この78万円から、リターン原価、送料、梱包費などを支払います。広告や外部制作を使う場合は、その費用も別に必要です。
2|商品原価は「仕入単価」だけで計算しない
海外商品なら、商品代だけでなく国際送料、関税・輸入消費税、検品、国内倉庫までの費用が発生する場合があります。国内製造でも、箱・説明書・同梱物・セット組みなどが必要なら1件あたり原価へ含めます。
商品原価/梱包・同梱物/サポーターへの送料/決済・プラットフォーム手数料相当/不良・再送を見込む費用。
3|値引き率より「1件売れたときに残る額」を見る
Makuakeでは、一般販売予定価格より低い価格のリターンを設計することがあります。割引率だけを見ると魅力的に見えても、値引き後価格から手数料と変動費を引いて利益が残る必要があります。
たとえば一般販売予定価格20,000円の商品を16,000円で設定した場合、16,000円が採算計算の売上です。20,000円を基準に利益を計算しません。
4|広告費・制作費は「固定費」として回収必要額へ戻す
ページ制作、撮影、動画、広告など、販売件数に比例しない費用は固定費として分けます。1件あたり粗利が分かれば、固定費を回収するために必要な販売件数を計算できます。
5|目標金額は「見栄え」ではなく、必要販売件数と資金条件から決める
目標金額を低くすれば達成率は高く見えます。しかし、必要な製造ロットや固定費を回収できない金額なら、達成しても資金が不足します。
All or Nothing型では目標未達の場合、プロジェクトに関する支払いやリターン実施は発生しません。All in型等では仕組みが異なるため、自社の製造条件と実施パターンを合わせて確認します。
6|公開前に3つの売上ケースで残額を出す
採算は一つの目標額だけで見ず、最低ライン・現実ライン・上振れラインの3ケースで計算します。売上が増えると追加製造や送料条件が変わる商品では、その変化も入れます。
- 最低ライン:製造・配送を履行できるか
- 現実ライン:固定費まで回収して利益が残るか
- 上振れライン:追加生産・納期・広告費が増えても利益率が崩れないか
応援購入額の大きさだけで成功を判断せず、サポーターへ届け終わった時点で資金が残る設計かを公開前に確認します。