LP改善が効かないのは、施策が間違いではなく「使う場所」が違うことがある
ヒートマップを入れた。A/Bテストを回した。ファーストビューを変えた。フォームも短くした。それでもCVRがほとんど動かない。
このとき「もっと良い改善案が必要だ」と考える前に確認したいことがあります。各施策は、LPのどの段階で止まっている人に効くのかが違うということです。
この記事ではCVR低下の原因全般ではなく、すでにLP改善を繰り返しているのに成果が出ない人向けに、改善箇所を特定する順番を扱います。
ヒートマップは「どこで離れたか」を示すが、「なぜ離れたか」までは決めない
スクロールが止まった場所、クリックされた場所、熟読された場所。ヒートマップは行動を確認するのに役立ちます。
ただし、同じ場所で離脱していても理由は複数あります。内容が不要だったのか、直前の説明で納得できなかったのか、すでに答えを得て離れたのか。位置だけを見て、そのセクションのデザインを変えると原因を外すことがあります。
A/Bテストは「どちらが良いか」を比べる。比較する論点自体が違えば伸びない
CTAの色AとB、見出しAとB、写真AとB。A/Bテストは同じ目的を持つ選択肢を比べるときに有効です。
しかし、購入理由がまだ成立していない人に対してCTAだけを比較しても、大きな差は出にくい。比較しているのが「最後の一押し」なのに、実際のボトルネックが「そもそも欲しいと思えていない」なら、テストの場所が違います。
LP改善は4段階でボトルネックを特定する
1.来訪直後:自分に関係があると分かるか
冒頭離脱が大きいなら、下部のFAQやフォームより先に入口を確認します。広告や検索結果で期待した内容とLP冒頭がつながっているか、誰向けの何が得られるページかがすぐ分かるかを見ます。
2.検討中:他の選択肢ではなく、これを選ぶ理由があるか
スクロールはされるがCTAへ進まないなら、情報量より選択理由を確認します。カテゴリ共通のメリットだけで構成されていると、理解はされても比較対象の一つで終わります。
3.決定前:不安を解消する証拠があるか
CTA付近まで進むのに押されない、価格やレビュー付近で滞在が長い場合は、購入前の不安が残っていないかを候補として確認します。実績、レビュー、保証、比較、使用条件など、残っている疑問に対応した証拠が必要です。
4.行動時:フォームや購入手続きが邪魔していないか
CTAクリック後の離脱が大きいなら、ここで初めてフォーム最適化の優先度が上がります。入力項目、エラー、決済、送料、会員登録など、行動の摩擦を減らします。
改善前後は「全体CVR」だけでなく、狙った段階が動いたかを見る
改善施策が正しかったかは、最終CVRだけでは判断しにくい場合があります。
入口を直したなら冒頭離脱、選択理由を直したならCTA到達、証拠を直したならCTAクリック、フォームを直したなら完了率。狙った段階の数字が動いたかを見ると、次の改善も決めやすくなります。
- 最も可能性の高い段階を一つ仮説として置く
- その段階に効く施策だけを変える
- 対応する中間指標と最終CVRを確認する
- 動かなければ仮説を捨て、別の段階へ戻る
「LPを改善する」という大きな作業ではなく、「どの段階の何を改善するか」まで絞ることで、A/Bテストやヒートマップが初めて判断材料として機能します。