まず、カート→入力→決済のどこで離脱しているかを見る
カートに商品を入れたのに購入されないと、「商品への興味が弱かった」と考えがちです。
ただ、カート投入後は商品そのものより、総額・入力・配送・決済・信頼など、購入手続きの条件で止まることがあります。さらに、カートを比較検討の保存場所として使う人もいます。
1|送料・手数料が最後に出て、想定より高くなる
商品ページでは商品価格だけを見ていたのに、カートや決済画面で送料・手数料が加わると、「思っていた総額と違う」と感じて離脱します。
重要なのは、送料を必ず無料にすることではありません。商品ページやカートの早い段階で、支払総額や送料無料条件を分かるようにします。
2|会員登録や入力項目が多く、買う作業が重い
購入前の会員登録、長い住所入力、不要なアンケート、分かりにくいエラー表示などは、買う意思があっても離脱の原因になります。
ゲスト購入、住所補完、入力項目削減、エラー位置の明確化など、購入完了に不要な手間を減らします。
3|使いたい決済方法がない
クレジットカードだけ、特定の決済だけなど、購入者が普段使う支払い方法がなければ、その時点で止まることがあります。
決済手段は増やせばよいのではなく、自社の顧客層と離脱データから不足を確認します。
4|配送日・返品・交換条件が分からず、不安が残る
「いつ届くか」「返品できるか」「サイズが合わなかったらどうなるか」が購入直前まで分からないと、決済へ進みにくくなります。
特にギフト、アパレル、高価格商品では、配送・返品条件をカートへ進む前から確認できるようにします。
5|他サイト・他商品と比較するため、いったんカートに残している
カート投入=購入意思確定とは限りません。2026年のRepro調査では、カートへ入れたまま購入しなかった理由として「他の商品や他サイトと比較するため、判断を保留した」が最多でした。
この場合、購入手続きのUXだけではなく、価格差、配送、特典、商品固有の選択理由など、比較時に戻って確認したい情報が分かりやすいかを見ます。
6|クーポン・キャンペーン待ちになっている
割引コード欄があると、「使えるクーポンがあるのでは」とサイト外へ探しに行く場合があります。キャンペーン頻度が高いショップでは、「今買うより待った方が得」と学習されることもあります。
クーポン設計は短期CVRだけでなく、通常価格で買う理由まで含めて見ます。
離脱画面ごとに見る項目
- カート画面で離脱 → 総額・送料・比較保留を確認
- チェックアウト開始前で離脱 → 会員登録・配送条件を確認
- 入力中に離脱 → 項目数・エラー・スマホ操作を確認
- 決済直前で離脱 → 決済手段・信頼・最終総額を確認
かご落ちメールより先に、落ちる理由を減らす
リマインドメールやリターゲティングは、購入を保留した人を戻す手段として有効な場合があります。
ただし、送料の後出しや決済手段不足など、戻ってきても同じ理由で止まるなら根本改善にはなりません。まず「なぜ落ちたか」を直し、その後に再訪施策を使います。
Shopifyは、追加コスト、会員登録の強制、配送の遅さ、複雑な購入手続きなどを代表的なかご落ち要因として整理しています。Reproの2026年調査では、比較検討のためカートを保存場所として使う行動も確認されています。