最初に確認するのは「声の数」ではなく、何を確かめてもらうための声か

お客様の声には、万能の役割があるわけではありません。たとえば「本当に使えるのか」を確かめたい人と、「自分と似た人にも合うのか」を確かめたい人では、必要な声が違います。

そのため、声が読まれない、読まれても購入につながらないという結果だけから、数不足や配置ミスとは判断できません。

先に決めるのは、声を何件載せるかではなく、その声で何を確かめられるようにするかです。

レビュー・導入事例・推薦コメントは、証明できることが違う

レビュー|購入者が実際にどう感じたか

レビューは、使用感、サイズ感、使い勝手、購入後に感じた長所や注意点など、実使用の確認に向いています。

導入事例|どんな状況で、どう使われ、何が変わったか

導入前の状況から使用後までの経過を見せたいなら、短いレビューより導入事例の方が伝わりやすい場合があります。

推薦コメント|誰が評価しているか

専門家や著名人の推薦は、評価者の専門性や知名度そのものが意味を持つ場合に有効です。一方で、読者が知りたいのが自分との適合性なら、推薦者の知名度だけでは答えになりません。

「良かったです」が弱いのは、短いからではない

短い声でも、「狭いキッチンでも置けた」「毎朝の準備が10分短くなった」のように、読者が確かめたい具体的な点に答えていれば役立ちます。

反対に、長文でも「最高です」「おすすめです」が続くだけなら、何を確かめられる声なのか分かりません。

声を選ぶ基準。
熱量の高さより、購入前に残りやすい疑問へ具体的に答えているかを見ます。

良い声ばかり並べると、かえって確認が増えることがある

肯定的な声だけが不自然に並ぶと、読者によっては「悪い点はないのか」「自分にも当てはまるのか」を別の場所で確認したくなります。

だからといって、意図的に悪い声を混ぜればよいという話でもありません。商品の制約や向かない条件を含め、購入前に必要な事実が確認できることが重要です。

声を置く場所は固定せず、その疑問が生まれる場所に近づける

お客様の声をページ後半へまとめる必要はありません。サイズへの不安ならサイズ説明の近く、耐久性への不安なら構造や試験結果の近くなど、疑問と証拠を近づけた方が理解しやすい場合があります。

一方、商品を知ったばかりで、まだ何の商品かも分からない段階に大量の声を出しても、読む理由が生まれないことがあります。

結論|お客様の声は「人気の演出」ではなく、残っている疑問への証拠として使う

お客様の声が購買につながらないとき、最初から数・デザイン・有名人起用の問題とは決めません。

まず、読者がその時点で何を確かめたいのかを確認し、その疑問に答えられる種類と内容の声を選びます。声の役割が決まれば、必要な件数や配置も決めやすくなります。