最初にやること|変更前の数字を残す

商品ページを直す前に、まず現在地を残します。最低限、アクセス数、購入件数、転換率、売上、可能なら客単価や広告経由の比率も確認します。

先に数字を残す理由は単純です。変更後に売上が増えても、アクセスが増えただけなのか、ページが良くなったのかを分けて見られなければ、次の改善につながらないからです。

初回改善で最初に必要なのは、きれいなデザイン案ではありません。
「変える前はどうだったか」を残すことです。

日別変動が大きい商品なら、1日だけでなく一定期間の平均を見ます。セール、広告増額、欠品、値上げなど大きな条件変化があった日は、後で比較するときに分かるようメモしておきます。

STEP1|どこから来た人がページを見ているか確認する

同じ商品ページでも、検索から来た人、広告から来た人、SNSから来た人、既存顧客では、ページを開く前に知っていることが違います。

たとえば広告ですでに商品の特徴を理解している人へ、ページ冒頭でも同じ説明を長く繰り返す必要はありません。反対に、商品名だけで検索して来た人なら、比較に必要な仕様や条件を早く確認したいことがあります。

最初の改善で競合ページをそのまま真似しない。
競合と自社では、流入元、価格、レビュー数、ブランド認知、商品の強みが違います。順番だけを移しても、同じ結果になるとは限りません。

STEP2|購入前に残っている迷いを一つ選ぶ

次に、「このページを見ても買わない人は、何をまだ確かめたいのか」を一つ選びます。

初回から全部を直そうとすると、何が効いたか分からなくなります。まず一番大きそうな迷いを一つに絞ります。

STEP3|その迷いを解ける場所だけ直す

直す場所は、迷いの種類によって変わります。ファーストビューが先とは限りません。

迷いと変更箇所の例
自分向けか分からない
冒頭の訴求、使用場面、対象者の説明を見直す
違いが分からない
比較される条件と、自社商品が選ばれる理由を見直す
仕様が不安
サイズ、対応範囲、同梱物、使い方など確認情報を見直す
信頼できるか不安
レビュー、実績、保証、運営情報など必要な証拠を見直す

画像で一目で伝わることなら画像で見せます。説明が必要なことなら文章を使います。同じ内容を画像、見出し、バッジ、本文で何度も繰り返す必要はありません。

STEP4|一度に変える範囲を広げすぎない

初めての改善では、フルリニューアルより「何を変えたか説明できる範囲」で試す方が、次につながります。

もちろん、ページ全体の方向が大きくずれている場合は全体改修が必要です。ただし、その場合でも「なぜ全体を変えるのか」を先に決めます。見た目を新しくすること自体を目的にしません。

STEP5|変更した理由に対応する数字で判定する

最後に、変更前と変更後を比べます。ページ改善なら転換率だけでなく、売上や利益への影響まで確認します。

広告量、価格、ポイント、在庫、セール条件が変わっている場合は、その影響も分けて見ます。数字が良くなれば次の改善へ進み、変わらなければ仮説を見直します。

初めての改善は、現状を残す → 流入を確認する → 迷いを一つ選ぶ → 必要な場所だけ直す → 数字で判定する。この順番なら、次に何をするかが残ります。

結論|最初の改善は「作業」ではなく「一つの仮説」から始める

写真、コピー、レビュー、デザインは、どれも改善手段です。最初から正解の作業が決まっているわけではありません。

まず変更前の数字と流入を確認し、購入前に残っている迷いを一つ選び、その迷いを解ける場所だけを直す。初めての商品ページ改善は、この5手順から始めると迷いにくくなります。